お祓い

会社の課長補佐が突然のくも膜下出血により倒れ、緊急入院し長い時間の手術を受けた

幸いに意識を取り戻したようだが、集中治療室にいるために詳細は判らない

一緒に仕事をした経験は殆ど無いが大変驚いた

兎に角、命は大丈夫のようなので、後は後遺症が軽いことを祈るのみである

彼の他に軽い心筋梗塞になったものや、原因不明の体調不良を訴えるものも現れたので、これはお祓いでもしなければと、そんな会話も出てきているようだ


日頃身近に起きないことが続いて起きたりすると、何故か人は神の祟りかのような気持ちになるらしく、その対策としてお祓いとか除霊だとかに話しが及ぶ

カルト的な発想の者意外は、気持ちの整理としてこういった儀式を行うことで心の安定を求めるものだが、それによって解決するものではない

こういった身体の病気に関するものは、日頃のケアを含む自分自身に関する感心度が重要になってくる

くも膜下出血の彼も夕方に頭が痛いと訴えていたようだが、その時直ぐに病院へ行っていたらもっと軽い症状で済んでいたであろう

予防と早期の処置がこれらの病気の分岐点だと言われているが、まさしくその通りだ


ちょっとした油断や、ついついという気持ち、未だ若いという気分など自分の身体に感心を向けずに勝手な判断で身体を酷使する

風邪を引いたり、体調を崩したりする程度なら良いだろうけれども、それでも会社を休めば迷惑をかける事には違わない

もし、そうならば心に潜む悪霊を祓うべきだ

身体は替えが効かない大切なものだから