閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

ブラッシュアップ

2017-07-19 07:40:15 | 閃き
補助金申請を行う為には指定の書式による書類を作成しなければならない

各項目にはどのような内容を書くのかは詳しく指定されている

これは、書類による審査を行うについて専門的では無い審査官でも理解出来るものである事が重要とされる


補助金を獲得して行いたい事業に対して申請企業は並々ならぬ情熱を持って挑んでいる

棚ぼた位の美味しい話しではとうてい採択されないのである

しかし、その情熱が余りに強すぎて審査官に理解してもらうというスタンスを見失うと書類としては駄目なのである

こういった書類についてどうすればブラッシュアップして行けるのか

それは、冷静にアドバイスを受けることに尽きる


アドバイスを受ける相手は誰かと言えば、それは様々でコンサルタントもいれば、お役人だったりもする

色々な方にアドバイスを受けながら書類を仕上げて行くのである

実際には公募されてから締め切りまででは時間が足りないので、事前に取り組む事が一般的である

前年度に不採択となった申請者も今度こそはとブラッシュアップして挑んでくる

詰まり、時間をかければかけるほど書類としては仕上がって行くのである


もう沈静化を見せると思われている加計学園の問題について、今治市は10年間も申請を続けていた

文科省の告示によって申請は受け付けないとされているところを、何とか認めて欲しい考えて申請書をつくって依頼を続けていた

その中の文科省のやり取りや国家戦略特区の構想の実施にともなって申請書類はブラッシュアップしていったのだろう

この事は先日会見を開いた京都産業大学のコメントにも、10年の時間で練り上げられた加計学園に比べ当方は1年で申請書を作っているから勝てるはずは無いと考えたという所からも理解出来る

実際に書類をブラッシュアップして行くと、我ながらによく仕上がったと感じるものである

ブラッシュアップはやった分、必ず反映されるのである


これは蛇足だが

この様な状況を知ってか知らずかは判らないが、先日の閉会中審査で自由党の森議員の質問の中で、京都産業大学の申請内容の方が断然良かったと言い放ったのを聴いて驚いた

彼女は本当に申請書を読み比べたのであろうか

価値判断は個人の資質により違ってくるのだろうけれども、我々が体験した事を鑑みると10年と1年の差は確実にある

だが、それは書類の書き方であって中身では無いと言われるかも知れないが、中身の素晴らしさを理解しやすいようにするのがブラッシュアップであるので、中身が悪くてもブラッシュアップすれば通るのかと言われれば、元々悪い申請は通らないだろうし、良い申請の中でもより判りやすい方が採択されやすいという事なのである