閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

交渉力の不足

2017-07-25 17:33:14 | 閃き
納入した商品の取付金具の位置がずれていた事が発覚して、お客様には大変な迷惑をお掛けしたのだが、実はこれには理由があった

多くのユーザー様では取付金具の相手側の金具には大きな遊びがあり、多少の融通があった方が無難であるという状況が存在していた

しかし、最近になってより安定したしっかりした商品を提供すべく見直しを行い、正規寸法に合わせた規格に統一してきた

その結果、わざわざズレた位置に合わせるようにユーザー様の金具を変更して調整頂いた場合、更なる不具合が発生してしまうという何ともやりきれない状況が発生してしまった

営業担当者は金具の位置が正規に戻った旨を説明したが、一度弊社の商品に合わせて調整したものを、正規に戻したといって再度調整し直す必要になった事について説得できないとして、元の狂った金具位置で納入するように申し入れてきたので、客先に訪問して説明する事になった

私と技術担当者の2名でユーザー様に訪問し、今回の規格の修正について謝罪をした後、対応について伺ったところ、ご担当者は意外にも正規に戻ったのであればこちらの金具を調整して正規に使用出来るようにすると述べられた

これに対して、更に謝罪と感謝を申し上げて会社に帰った


帰りの車中で営業担当者は何を話していたのかと話題になった

営業担当者の言っている内容と全く違った状況である

技術担当者との話では、おそらく営業担当者は当社の都合で変更したものなので、ユーザーに対して変更を依頼する事など言い出せなかったのではないかと結論づけた

我々が訪問して、金具位置を間違ったものに戻そうが、正規の位置にユーザーに変更頂くかという結果を人任せにしたのである

交渉力の無さに情けなくなったが、先輩の技術者は人は育てなければならないと私を諭した


この営業担当者は自分が困ると何でも人に振って責任を回避し自分が逃げ出している

それでいて施行成績は自分の実力だと嘯いている

担当の上司に何とか指導しろと伝えるのだが、一向に直らない

このまま昇進して無能な上司にでもなれば、有能な社員は辞めて行くだろう

教育は難しい