図書館から借りた本なのだが、一風変わった趣向の本である。
形や装丁も変わっていて本棚にすんなりと収まるタイプのサイズではない。
「ハリス・バーディック年代記」C・Vオールズバーグほか(著)レモニー・スーケット(序文)村上春樹ほか(訳)
2015・8河出書房新書(刊)
「14のものすごいものがたり」という副題がついている。
短編で、童話のようで、SFのようで(もっとも童話はほぼSFだが・・・)
村上春樹が訳しているのは、「はじめに」の部分だけであるが、本の最後に「はじめに」が載っているのも奇妙だ。
序文」とダブっているし、序文と・はじめに、の区別がよく分からない。
その序文とはじめにの中に出てくる一節に・・・・こうある。
ハリス・バーディックのお話は誰でも知っているのに、彼の正体は殆ど謎である。今から25年以上前、ピーター/ウェンダーズという人の所にハリス・バーディックと名乗る人物が訪ねてきた。彼は14枚の素敵な絵と、それをうわまわる、とはいわれないまでも、同じくらい素敵な短い説明文を見せ、翌日にはさらに数枚の絵とそれにふさわしい物語を持ってくると約束して立ち去り、それっきり杳として消えてしまった。
ハリス・バーディックぐらいミステリアスな作家がいるだろうか?・・・・・(宇佐川昌子:訳)
そして、作者と訳者がそれぞれ違う14の物語が、持ち込まれたという「絵」とともに展開される。
それぞれが個性のある大人の童話である。
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形や装丁も変わっていて本棚にすんなりと収まるタイプのサイズではない。
「ハリス・バーディック年代記」C・Vオールズバーグほか(著)レモニー・スーケット(序文)村上春樹ほか(訳)
2015・8河出書房新書(刊)
「14のものすごいものがたり」という副題がついている。
短編で、童話のようで、SFのようで(もっとも童話はほぼSFだが・・・)
村上春樹が訳しているのは、「はじめに」の部分だけであるが、本の最後に「はじめに」が載っているのも奇妙だ。
序文」とダブっているし、序文と・はじめに、の区別がよく分からない。
その序文とはじめにの中に出てくる一節に・・・・こうある。
ハリス・バーディックのお話は誰でも知っているのに、彼の正体は殆ど謎である。今から25年以上前、ピーター/ウェンダーズという人の所にハリス・バーディックと名乗る人物が訪ねてきた。彼は14枚の素敵な絵と、それをうわまわる、とはいわれないまでも、同じくらい素敵な短い説明文を見せ、翌日にはさらに数枚の絵とそれにふさわしい物語を持ってくると約束して立ち去り、それっきり杳として消えてしまった。
ハリス・バーディックぐらいミステリアスな作家がいるだろうか?・・・・・(宇佐川昌子:訳)
そして、作者と訳者がそれぞれ違う14の物語が、持ち込まれたという「絵」とともに展開される。
それぞれが個性のある大人の童話である。
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