カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

猫を見習うことにする

2016-06-07 09:32:16 | 熊本地震
 震災後にいなくなった猫を探しているという記事と、保護しているという記事が3:1くらいの割合で地域情報のページに掲載されている。

 被災した町を歩くと以外とノンビリした顔の猫に出会えてホッとするときがある。

 
 (被害猫?)
 
 (自宅?)

 やたらと吠えるようになってしまった犬とか、散歩の途中で座り込んでしまった犬に話しかけている女性を見かけたりするが、猫に関しては日常と違う風景にやや戸惑ってはいるものの、慌てた風情は無い。

 こうしてみると犬は災害緊急対応型で、猫はじっくり復興型のような気がする。

 街角であるいは壊れた車の屋根の上でちょこんと座って全般を見回しながら事の進捗度合いを確認している。

 猫の手も借りたい人間どもも、文句も言えずそんな猫たちに慰められている。

 

 夕方などは近所の人達との立ち話が多くなった。

 あせっても仕方がないので、長々と話し込む。

 「あれ?お宅の屋根の瓦がちょっと変に見えるところがあるよ」と近所の奥さんが突然言い出した。

 カメラを望遠にして双眼鏡代わりに覗いて見ると確かに妙なところがある。

 回りの家が傾いたり瓦が落ちたりする中で、瓦一枚落ちなかった奇跡の家として近所で評判の我が家だったのだが・・・。

 数年前に瓦と壁をリフォームしたときの業者に電話すると、とにかく多忙でいつ行けるかは即答出来ないという。

 そりゃそうだ、今や瓦屋さんなど建設・設備関係は手一杯で悲鳴をあげている。

 「何かの折、近くの工事の帰り道でもちょっと覗いて下さい」とお願いしておいた。

 「凄いですよ、彼方の所で施行した防災瓦は一枚も落ちなかったと近所で評判になってます」と付け加えると、「出来るだけ折りを見つけて寄らせてもらいます」とかなり感触が良くなった。

 応急復旧は、風呂のタイル、門柱やブロック、壁紙補修に外壁の補修と全部自分でやってしまったが、屋根上だけはどうにもいけない。

 滑りやすいし複雑な構造だし、とりあえず命あっての物種だ。

 ここはじっくり猫を見習うことにしよう。

 
にほんブログ村
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 被災地の梅雨 | トップ | ともに頑張ろうロアッソ熊本! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

熊本地震」カテゴリの最新記事