「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

40人学級復活!?

2014年10月27日 | 今日のお仕事 
財務省が、現行の小学1年生35人学級を40人学級にもどそうとしているようです。
「きめ細かな指導を目指して導入したが、財政負担増にもかかわらず、いじめや暴力抑制の明確な効果が認められない」
というのがその理由らしいですが、導入されて数年しか経っていないのに何言ってんの?って感じです。

私自身は「学校の先生」ではないし、学校よりも教えやすい条件(たとえば、生徒の学力レベルの差が学校より狭い/
保護者の教育方針が学校ほどばらつきがなく「先生」に対する要求も学校ほど多岐にわたらない/1クラス20人以下)
で教えているにもかかわらず、ときおり目が行き届いていないなと感じることがあります。

だから、1クラス35人だって多いくらいだし、小1だけじゃなく全学年で実施してほしいと思っているので
この提案には全く賛同できません。

財政難だから、ムダを極力なくして効率よく、と思っているのでしょうが
ただでさえ教師は仕事が多くてたいへんなのに
クラスを減らすことで教師を減らして人件費を浮かそうという発想が理解できません。
40人学級にもどすかわりに複数担任にするっていうならハナシは別ですが。
同じ公務員なんだから、教師じゃなくて議員を減らせばいいのに。

もともと日本は天然資源が少ない分、良い人材を育てて資源としなければならないと思うのに
少子化がどんどん進んで人材の絶対数が減っている中で、教育を疎かにするなんて言語道断。
アホな国民が増えれば操作しやすいとでも思っているんだろうか、と逆に勘ぐりたくなってしまいます。

小泉さんが総理大臣のとき、「米百俵の精神」なんて言っていたけど、あれも使われ方がおかしかったし
結局、教育に力を入れようなんていうのは選挙の時にだけでてくるスローガンなのかな。

今のところ、大臣はしぶっているようですが、今後この議論がどう展開するのか気になります。

ムダを省きたいんだったら、道徳の教科化のほうがよっぽどムダだし、もっと言えば
小学生の英語必修化だってムダだと思うんだけどなあ。


40人学級復活を議論=生活保護の見直しも―財政審(時事通信) - goo ニュース