「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

知的好奇心

2014年10月28日 |   中3 
今日は学校行事のため教室が1つ空いたので
週末に学校で模擬テストが行われる生徒たちのうち、希望者を集めて自習用に開放しました。

手が空いている講師が交代で監督をしたのですが
私が行くと、「どうやったら国語の点数が上がりますか?」の質問攻め。
しかも速攻で効くような裏ワザを教えろとしつこい。
そんな都合のいいものありません!
今点数が伸び悩んでいるとしたら、それは今まできちんと取り組んでいなかったせい。
まずは面倒くさがらずによく読むことが大切です。
問題を最後まで読まずに答えを書いているようじゃ、点数を取れるわけないでしょ。

それから、「『大過去』ってなんですか?」「『第3文型』ってどんな文ですか?
「『自動詞』と『他動詞』の違いって?」…etc
と、なぜか高校で習う範囲の英語の質問をする生徒が。
どうやら学校の先生がポロッと言ったのを逃さずにキャッチして興味を持ったらしい。
説明してもいいけど、模擬テストにも入試にも出ませんよ?

そう言ってみたけど、「私の好奇心を満たしてください!!
「高校で勉強するなら、今教えてもらってもムダではないでしょ!」と食い下がるので
簡単にかいつまんで説明することに。
飲み込みが早い生徒ではありますが、少し説明しただけですぐにわかってくれたのは驚きました。

興味があることには敏感に反応するし、すぐに身につけられるんだなあ。特に若い人ほど。
自分はもう若くないのでうらやましく思いました。
それと同時に、面白そうなもの、楽しそうなことがあふれている中で
勉強に興味を持ってもらうことの難しさと、それでも興味を持ってもらうための努力をしなければ
という気持ちになりました。