九月六日(日)曇り。
朝食の後に、今日も朝歩きに出た。天気は良いが、あまり汗をかかない。真夏のジリジリした暑さも好きだが、この時期の去り行く夏の日の暑さも好きだ。
野村先生が亡くなる二年前の九月に、イタリアからパリへと先生のお供で旅をした。アルバムを見ると、出発したのは九月の四日で、帰国したのは十八日。二週間の旅程だった。四日、五日、六日とローマに滞在して、翌、七日からはシチリアへ向かった。
従って、十七年前の今日は、ローマにいたことになる。宿となったのは「ローマの休日」で、主役を演じたオードリー・ヘブバーンがジェラードを買ったスペイン階段の上にある、ホテル・ハスラー。九月の初旬だというのに、石畳には枯葉が舞い、日中は半袖で大丈夫だが、朝晩は上着が必要なほど冷える。町中が博物館のようなローマ。この時期になると、ふと枯葉の舞うローマの石畳の道を思い出す。
午後からは、原稿に向かう。用事がなかったなら、横浜駅の西口にて行なわれている、大行社の諸君の街頭活動を応援に行こうと思ったが、連載の締め切りが過ぎているので、七時まで、真面目に仕事をした。
夜は、「三岳」が空いたので、「千年の眠り」という焼酎を飲んでみた。私には初物である。一口飲んで、「んっ!」。なんと、アルコールドが四十度もある。これは、ロックでは無理だ。六四の水割りにして飲んだ。