三月十四日(日)曇り。
のんびりと九時過ぎまで寝ていた。昼食後は事務所にて掃除。これが中々大変で、書棚を拭いたり、本や雑誌の片付け、書類整理と、あっという間に夕方となった。
テレビを見たら、鳩山総理の弟が自民党を離党して、新党を立ち上げるとのこと。自らを坂本龍馬になぞらえて、薩長同盟を果たすと、興奮して語っていた。つくづくこの男は、アホだと思った。まず何が龍馬だ、笑わせるのもいい加減にして欲しい。命がけで、いや命を賭けて維新に奔走した男と、いい歳して、まだ母親から「子育て支援」を貰いながら、兄と同様、脱税の一歩手前ですっぱ抜かれた、脱税王兄弟の片割れの何処が、維新の志士なのか。
周りの空気も読めず、単なる目立ちやがりの、馬鹿ぼんぼんに過ぎないのではないか。あんな者と一緒にやるような政治家がいたら、次の選挙で落選すること間違いはない。坂本龍馬というよりも、芹沢鴨程度ではないか。いや、芹沢だって水戸天狗党の流れを汲み、思想的にはたいした者だった。こんな者が日本の政治家でいる事自体が、国の恥だ。選挙区の人たちは、いい加減に目を覚ましたほうがいい。
夜は、「ツタヤディスカス」で借りた、昭和三十八年公開の東映映画、「海軍」を見た。監督は村山新二、原作、岩田豊雄、脚本は新藤兼人で、出演は、北大路欣也、三田佳子、千葉真一、加藤嘉、荒木道子、杉村春子など。ちなみに、原作者の岩田豊雄とは、獅子文六の本名である。
ハワイの真珠湾攻撃に出撃した、特殊潜航艇の操縦者である、九軍神の一人がモデルとなった映画。出撃に到るまでを、男の友情、男女の純愛をシンクロさせて若者の生き方を描いている。北大路と三田が演じる恋愛場面、北大路と千葉の男の友情など、胸を熱くさせる。主人公は兵学校に合格したが、友人は落第。友人の妹は主人公に憧れていたが、兄のため気持ちを胸中に秘め……。やがて、学校を卒業した彼は特殊潜航艇に乗り散華する。
モノクロであるが、純愛のとても良い映画だった。