三月十二日(金)曇り。
八時を過ぎると、家にいるのは私だけである。自宅の片づけを済ませて、わが家でコーヒータイム。最近は、テレビを殆ど見ない。たまに見るのはニュース等の報道番組と映画くらいか。昨今のお笑い芸人が出ているものは一切見ない。稀に、観たい番組があっても、お笑い芸人がでているとテレビを消す。別に彼等を卑下しているわけではなく、使う側に問題がある。何か、見ていても、自分達だけで楽しんでいるようにしか思えず、見るに耐えないだけだ。まあお金を払って見ている訳ではないので、消せば良いのだから、問題ない。
しかし、あんなくだらないバラエティー番組ばかりが氾濫していて、日本人の感性は腐らないのだろうか。
今日は、夕方まで、事務所で仕事。帰宅後は、夕食時に軽く一杯。食後は、YouTubeに嵌まった。私の青春時代の歌手の歌や映像を見ていたら、キリがなくなり、亡くなった、ゴールデカンップスの平尾さんや、ジャガースの岡本信さん、カーナビーツのアイ高野さんなどの元気な姿を見ていたら酔いも手伝って、目頭が熱くなった。
「林檎の花咲く町」という歌をヒットさせた高石かつ枝さんという歌手がいた。今でもその歌が好きで、その彼女の映像をYouTubeで発見した時は、嬉しくて飛び上がった。その映画を探しているのだが、残念ながらまだ見つからずにいる。
当時、一世を風靡したアイドルタレントの彼女に、「花の決死隊」という歌があることは余り知られていない。その歌は、大東亜戦争の終戦から五日後に、突如樺太に侵攻したソ連軍に対して、真岡郵便電信局にて連絡業務のため残留していた電話交換手の女性 十二人のうちの、九人が青酸カリなどを用い自決した、いわゆる「九人の乙女」である。「花の決死隊」は、その彼女達のことを歌ったものである。
「母が手縫いの晴れ着きて、守る真岡の交換台。みんなで死んで、ハマナスの小さな、小さな花と咲く、九人は帰らぬ決死隊、決死隊」。ちなみに稚内に、彼女達の慰霊碑がある。
映画「氷雪の門」は、その彼女達の悲劇を題材にして制作されたものだが、公開当時、ソ連の圧力で劇場公開が出来なかった。現在、その映画は、世界日報からDVDが発売されている。日本人必見の映画である。
高石かつ枝さんは、横須賀の出身ということもあり、デビュー当時からファンだった。その彼女が、「花の決死隊」という歌を歌っていたことを知ったのは、随分と後の事だが、その歌を聞いて、彼女の歌や映像をまた見たいと思った次第。
※是非、聞いて下さい。