白雲去来

蜷川正大の日々是口実

何が郵政改革だ、結局は金かよ。

2010-06-16 16:36:25 | インポート

六月十五日(火)晴れ。

 いやはや暑い。納戸から扇風機を出した。食後は、郵便局や銀行に行く用事があったので、ついでに一時間ほど歩いた。

 

 そういえば、昨日の産経新聞のトップに、国民新党が全国の郵便局長会やOB、家族等でつくる政治団体「郵政政策研究会」から八億円もの献金を受けていたとあった。どうりで亀井が郵政改革法案にこだわるのか、これで分かった。何だかんだ言っても、所詮は金なんだ。

 

 わずか国会議員が九人しかいない小政党に、八億円もの献金は、どう見たって不自然ではないか。それも郵政改革をお念仏のように唱えている亀井に。「利益誘導」と見られても仕方があるまい。KSD事件で逮捕された、村上正邦とどこが違うのと聞いてみたいものだ。

 

 まあタイミング良く亀井が大臣を辞任した。郵政の関係者の頼みの綱は亀井だから、郵政改革をおしすすめる亀井や国民新党を、参議院選挙で応援する理由ができた訳だ。しかし、こんな連中しかいないのかよ。

 

 夜は、自宅でおとなしくしていた。我慢できずに「いいちこ」をロックで三杯飲んで寝た。

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読者で、古書店「曙堂」(0476-92-9358)を経営する門脇さんが、来る六月十七日から二十三日まで、西武の筑波店の六階催事場にて行なわれる古本市に出店をしています。お近くの方は、是非、行ってみて下さい。


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「表現の自由」って何んだ。

2010-06-16 15:55:35 | インポート

六月十四日(月)雨。

 梅の実の熟す頃に降る雨の季節で「梅雨」。日本人の季節を表す言葉にはいつも感心させられる。

 

 一月ほど前から、左手の肘の部分の痛みが続いている。我慢できない痛さではないのだが、痛いのが気になるので、自宅の近所の医者に行って、レントゲンを撮ったり、診療をしてもらったのだが、原因が分からない。

 

 診療を待つ間に、病院に置いてあった「サンデー毎日」を読んでいたら、佐高信とかいう人が、有名な作曲家である古関裕而氏が、戦前は軍歌などの作曲を沢山手がけ、戦争が終わったら、「長崎の鐘」といった平和な歌の作曲をするのは許せない。手許にないので正確ではないが、大体このようなことを発言していた。

 

 おかしな話ではないか。このような手合いは、日頃から「言論の自由」とか、「表現の自由」を声高に叫んでいる。ならば、古関氏の表現の自由も認めるべきではないか。戦争中は、国策に従って、一作曲家が国民や兵隊の士気を鼓舞する曲を作り、平和になったならば、平和の曲を作る。このことに何の不満があるというのだろうか。作曲家は思想家でもなければ、社会運動家ではない。その時代、時勢にあった歌や曲を作って何が悪いのか、良く分からん。

 

 要は、佐高氏のような人たちは、自分たちの思想信条(恐らく、反日の左翼思想)に反するようなことには、「断固反対」で、映画「コーヴ」のような、意図的に日本人を貶める映画の上映に反対すると、「表現の自由」を持ち出すのだろう。

 

 国家の命運を賭けて戦っている時に、その行為に協力することが「悪」であるならば、佐高氏の父親も先祖も皆、悪人となってしまう。

 先の大戦中に作られた様々な企業のポスターを集めた本を持っているが、森永製菓のポスターには、「爆撃にはキャラメルを持って」とかいうものがある。また「我等のテナー」として有名な、オペラ歌手の藤原義江氏は戦前、「万歳ヒットラー・ユーゲント」という歌を歌っており、その歌の詞は北原白秋が書いている。

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Img298 ※ライオン歯磨きは「萬歳、祝、漢口陥落」ですよ。

 

 森永キャラメルが、戦後に広島や長崎で、「平和の印は森永キャラメル」と宣伝したり、藤原義江が、「長崎の鐘」を歌ったならば、佐高氏は、やはり嫌悪感を覚えるのだろうか。

 

 早い話が、古関氏のようなことは、多かれ少なかれ、あの時代に生きた人達にはあるのではないかと思っている。それを目くじら立ててもしょうがないと思うのだが。

 

 私の好きな、映画監督であるレニ・リーフェンシュタールは、「意志の勝利」というナチのプロパガンダ映画を作ったことで、戦後、仕事を干されたが、彼女の表現の自由を守れ、という声が上がった事を、私は寡聞にして知らない。まあ、私が怒ることでもないか。

 

 夜は、T島社のI野編集長と、ライターのN岡氏らと久し振りの一献会を催した。中華街ばかりではつまらないので、福富町の「たん右ェ衛門」へ行った。この店は、牛タンの最高に美味い店だが、最近は、あまり肉を食べたいという欲求がなく、ついすし屋など魚料理の店に足が向いてしまう。

 

 薩摩隼人のおやじにご無沙汰を謝して、定番のコース、馬刺し、牛タン、さがり(ハラミ)に野菜串しを二本。

 

 食後は、関内に転戦したが、珍しく十時過ぎに酔いがまわり、早めに解散した。I野編集長にスペシャル・サンクスである。

 


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