十月二十四日(日)雨。
朝目を覚まして、キッチンの小窓から入る陽の明るさで、一日を占う。気持ち良いほどに明るい朝日が入っている時は、何となく、今日はいい日のような予感がする。また今朝のように、薄暗く、まだ明ける前かと時計を見ると、七時少し前。憂鬱な気持ちになる。
雨は嫌いではないが、逃げ足の速い秋に追い討ちをかけるような雨は、余り好きになれない。日曜日、家族全員が揃ってのんびりとした朝食。盟友から送っていただいたカナダ産の松茸を贅沢に入れた松茸ご飯。中国産などと比べても、決してひけをとらない。通の味である。皆で歓声を挙げながら、慌てて食べたため、先生や両親のお仏壇に供えるのを忘れてしまった。申し訳なし。
朝食後は、愚妻や子供の部屋の片付けと衣替えを行った。これが中々手ごわく、夕方までかかっても終わらなかった。五時に松本佳展君に迎えに来てもらい、神宮の日本青年館にて開催された、尊友同志会主催の元参議院議員の村上正邦先生の勉強会に出席した。村上先生が、服役中に阿形充規先生が、毎月欠かさず差し入れを行っていたことを披露され、あらためて阿形先生の情の深さに感激した次第。
九時前に、終了。丸川仁、木川智の両氏と川崎で食事でもと思ったが、折角行っても酒を控えているので、次回とさせて頂いた。夕食をとっていないので、自宅近くのコンビニで弁当を買い、松本君と我が家にて遅い夕食。食後、時代物の作家である宮城賢秀氏よりご恵送頂いた「昭和戦後暗闘史・東宝争議の闇」(学研M文庫)を読む。お亡くなりになられた「新勢力社」の毛呂清輝先生が実名で出てきたり、楽しくてあっという間に読了してしまった。
「お気に入り」のブログ、「爆ちゃん吼える」を見ると、なにやらネットオークションに凝っていて、趣味の釣り道具と万年筆をせっせと買い込んでいるとやら。私は、ネットで物を売ったことはあるが、本以外は買ったことはない。一度挑戦してみようと思っている。
万年筆は、友人から誕生日祝いに頂いた国産の物を三本ほど使っていて、その中でも太書きの物が気に入っている。モンブランを持つのが夢だが、こればかりは、単行本を上梓したときに、自分へのご褒美として印税から買うと決めている。それでも文具屋などで良さそうなものを見ると、どうしようかと迷うことがしばしばある。早く、本を出さなければと思っている昨今である。
釣りと言えば、私は、黒鯛一筋である。それも磯ではなく堤防釣りの方。しかし、釣り好きな友人が転勤して以来、とんとご無沙汰である。良いカーボンのヘチ竿や、分不相応なリールを幾つも持っているが、最近では宝の持ち腐れとなっている。十月も後半になると黒鯛は終りだが、その内に、アイナメでもやりに行こうか・・・。横浜は、近くに良い釣り場がなくなってしまった。自慢ではないが、「あたり」で、何の魚か分かるほど、一時は凝ったものだ。三キロ近い黒鯛を上げた時の、竿を持つ右手の痺れが懐かしい。