十月二十五日(月)曇り。
嫌な天気である。家族揃って朝食。朝は慌しいが、皆出かけてしまえば、自宅にいるのは私ひとりである。片づけを済ませてから会社に行き、連載させて頂いている「実話ドキュメント」の第百回に取り掛かる。
編集長のご好意で、現在の「友を選ばは書を読みて」という連載を始めさせて頂いたのは、平成十四年の十月号からである。第一回のテーマは、山本周五郎の「日本婦道記を読む」であった。爾来八年。お陰様で百回となった。二時過ぎに、脱稿。百回記念のテーマは「尖閣問題を読む」である。いつもギリギリに入稿していたので、たまには早く入稿しようと思った次第。
三時から歯医者。いつもより時間がかかってしまい、終了後に郵便局へ。愚妻と待ち合わせて夕食の支度。私は、夜七時から町内の仲良しグループの食事会に出席。酒を飲まない私を皆訝しがっていたが、調子の悪い時は飲まないのに限る。長い人生で、わずか一二ヶ月ぐらい酒を抜いたとしても、何ともない。早い話、酒が美味しく飲める体を作るために、現在は休憩しているだけだ。
「烈士」という言葉がある。本来どういうような意味かと広辞苑を開いたら、「節義の固い士。烈夫」とだけある。???節義の為、あるいは信念に基づいて命を掛けた人、と勝手に思っていた私にとっては、何か肩透かしを食らったような気持ちになった。幾ら「広辞苑」が左翼の岩波書店の発行であっても、これはないだろうと思った。納得しがたいので、ウィキペディアで調べたら、「烈士(れっし)とは、信念を貫きとおす男子。『国家に殉じた―』革命や維新などにおいて戦い功績を残し、犠牲となった人物またはその人物の称号をいう。幕末の日本においては、志士(義士)のうち、特に生命を危険にさらしたり、犠牲を払った人物を指す」とあった。 よしよしと思った次第。
禁酒五日目。来月の札幌行きで飲酒を解禁しようと思っている。それまで頑張らなくては。