白雲去来

蜷川正大の日々是口実

大地震の前にも豊漁があったそうだ。

2011-06-21 21:08:13 | インポート

六月二十日(月)雨のち曇り。

 七時起床。そんなに神経質だとは思っていないが、寝具が変わり、酒が抜け、腹が減っているせいか、昨夜は中々眠れなかった。

 

 今日は、愚妻の誕生日である。メールでお祝いのメッセージを送った。

 七時半から太極拳を取り入れた体操がある。それが終わると、カップリングとかいう背中にコップのような物をあてて治療したり、背中を伸ばす機械に寝たりすることを一時間ほど行う。

 

 その後、雨が上がったので、海岸沿いの山の中のハイキングコースを歩いた。雨で足場が悪く、とても歩きづらい。途中に水原秋桜子の句碑があった。曇り空だが、蒸すので汗が滴り落ちる。それでも頑張って二時間ほど歩いた。

 

 戻ってから、風呂に入ったら、どっと疲れが出てきて二時間ほど寝てしまった。

 

 まだ断食は始まったばかり、自分のために来ているのに、つい辛いと思ってしまう。まだ修行が足らないな。

 

 そう言えば、テレビで宮古の漁港で、普段はあまり獲れない真鯛が大漁に上がっており、思いがけない収穫に喜んでいる。というニュースを見て、頭に浮かんだのが、吉村昭氏の「三陸海岸大津波」である。

 

 現在発売されている「文藝春秋」にも、今から十年前の講演が、「発掘テープ・吉村昭の予言」として掲載されている。

 明治二十九年六月十五日の大津波の際にも、六月に入って、マグロ、イワシ、カツオ、ウナギが大量にとれたことがあったそうだ。

 また、明治二十九年のさらに四十年前にも三陸海岸に押し寄せた。その時にも、イワシが大漁があったことが語られている。

 次に、昭和八年三月三日の津波の際にも、三陸の沿岸ではイワシが豊漁で、大変な量のイワシが海岸に押し寄せた。とある。

 今回は、イワシではなく鯛であるが、杞憂であってほしいと思うのは私だけではあるまい。

 

 夜はすきっ腹をかかえて、何とか原稿を一本書いた。


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