六月九日(木)晴れ。
八時前に起床して、家族と一緒に朝食。随分前に出版した「右翼民族派団体名鑑」の年表を作って頂いた方が、此のたび、戦前の右翼団体の資料を集めて本を作る。多分、国書刊行会から出版されると思うのだが、その校正のお手伝いをさせて頂いている。
愚痴をこぼすわけではないが、えらい仕事を安請け合いしてしまったと、少々後悔している。別に仕事が嫌なのではないが、ほとんど旧仮名遣いで、良く知らない言葉が沢山出てくる。私の持っている電子手帳は古いので漢和辞典が入っていない。事務所から漢和辞典を持ってきて、首っ引きで原稿とにらめっこしている。恐らく、若い編集者なら大変だろうと思うような、今はほとんど使われていない言葉多いので、入力する人は、さぞかし大変だろうと同情する。
「金甌無血ナル我ガ國體ノ精華ヨ発揮スルヲ主眼トス」。思わず「愛国行進曲」を思い出すが、私もこの運動に携わっていなければ、言葉の意味どころか、読めずにいたのに違いあるまい。
また、戦後民族派の指導者であった中村武彦先生は、戦前は、「武」と名乗っておられたが、戦後は、「武彦」で通された。それをどう統一するかや、会と會、団と團、国体と國體、青年と靑年、興亜と興亞を統一したり、綱領や規約なども知らない文字や言葉が沢山出てくる。当然、私のパソコンにもない文字があるので大変である。まあ勉強だと思って頑張って励んでいる。
今日は、所用があって昼の電車で東京行き。新宿で降りてブラブラ歩いていたら、アウトドアーの専門店があったので、入って見ようかと思ったが、時間がないので諦めた。盟友のブログに、羨ましいことに、コールマンの530と、オプティマスの123Rを購入したことが、得意げに書いてあり、(興味の無い人にはすみません)う、う、羨ましいと思っていたが、この国難ではない金難の折に、そんなものを買ったら、家族全員から回し蹴リをくらいそうだ。
後ろ髪、(と言っても余り残っていないが)を引かれつつ先輩の会社に伺った。すぐにお暇するつもりだったが、つい時間を忘れて話し込み、会社を出たのは四時。五時半にどうしても外せない約束をしていたので慌てて、帰宅した。先輩の「一杯やるか」の誘いを断るのが残念でならなかった。
五時半ギリギリに、約束の場所に行き、子供の進学の話などしてから帰宅。遅い夕食となった。夕食には、冷奴に弊社の社友の「フクイのカレー」の福井英史さんから頂いた「食べるラー油」をネギと混ぜて食べた。このラー油が美味しくて。愚妻とハマッテいる。しかし、余り飲まずに、校正の仕事に向った。
余談ですが、先ほどのコールマン530やオプティマスの123Rというのは、野外用のバーナーで、チヨット通好みの製品です。コールマンの530は、先の大戦の米軍用に作られたものですが、これが中々曲者で、昨日や今日のキャンパーにはとても扱いづらいもの。私も以前一緒にキャンプに行った友人が、530を持っていて、使い方を教わったことがあったが、燃焼する時の音が大きく、ヒェーっといった感じで、とても私には手におえないものと諦めたことがあった。今は、家族に内緒で、シアーズのランタン(オールド・コールマン)を狙っているのだが、バレたら確実に殴られるだろうナァー。すみません。何といっても、他に趣味が何もないもので。
その昔。まだ野村先生がご存命の頃に、赤坂にあった野村事務所で、古澤俊一君が、「ビーパル」などのキャンプ用品の特集した本を読んでいたのを、当時は、キャンプなどに興味のなかった私は、彼を「バーカ」と言って笑ったが、今は、彼から笑われそうだ。スマンかった古澤。
※シアーズのランタンです。まあ興味の無い人には、アホのような話ですみません。写真は二枚とも、どなたかのものを勝手に拝借しました。平身低頭。乞許諾。