一月二十一日(土)曇りのち雨。
午後一時より、乃木神社にて犬塚博英氏が主宰している「維新公論会議」の勉強会があり、東京行き。沿線の火事で湘南新宿ラインが不通なので、横須賀線で品川まで行き、山手線に乗り換えて渋谷へ。銀座線で表参道、千代田線に乗り換えて乃木坂で降りた。
小雨の中で、まずは乃木神社に参拝。将軍ご夫妻や、旅順攻略で戦死なされたご子息、さらには明治の人たちを想って参拝した。
今回の勉強会のテーマは「女性宮家を考える」として、宗教ジャーナリストの斉藤吉久先生と中村信一郎先生、大原康男先生の三人が講演を行う。なんと、五時間もの勉強会である。犬塚氏が、この勉強会の開催に際して、事前に資料を整えてくれたりしたで、とても有難かった。
あいにく、今日は六時より野村先生の奥様のお店で、一門の新年会がある。維新公論が決まる前からのスケジュールなので、最後に登壇する大原先生の講演は聞かずに会場を後にしたのが、少々残念だった。当然、講師の三人の先生は、「女性宮家」の創設」には、反対の立場をとる方々である。保守派と言われる人たちの中にも、女帝論や女性宮家の創設に賛成の立場をとる人たちがいる。その人たちは、当然ながら、ご皇室を敬愛し、真の意味でご皇室の将来を憂うるあまりに、女帝、女性宮家に賛成しているのだから、そこが難しい。
斉藤先生は、「男系男子の伝統を絶やさない議論が先で、その議論を行わずに、女帝論や女性宮家を論ずるのは、本末転倒」と話された。正にその通りだと思う。また、宮内庁長官や職員に、尊皇論者が少ない最近の傾向について、「それは、そういった教育を受けずに、単に官僚や公務員となって宮内庁に来るので、仕方がない。たとえば、かつて創価大学を卒業したからと言っても、ほとんど就職先がなかった。そこで大学としては、公務員になることを勧めた。伊勢の皇学館大学も単に神職になることのみを求めずに、公務員試験を受けて、官僚となって宮内庁に入れば良い」(大意です)。なるほど。
中村信一郎先生の講演が終了した時点で、ご挨拶をしてから途中退席した。六本木から地下鉄で恵比寿へ、横須賀線に乗り換えて新川崎まで。時間が早かったので、どこかでコーヒーでも飲んで暇をつぶそうかと思ったが、新川崎の駅前には、何もない。仕方がないので、早めに奥様のお店に行った。当然、一番乗りである。
六時に、皆が集合。楽しい新年会となった。九時半に終了。志村馨君に送って頂き帰宅した。
※大凡荘に集まった人たちの寄せ書き。柳原白蓮のものもある。(クリックしますと拡大します。)