白雲去来

蜷川正大の日々是口実

維新公論の勉強会に新年会。

2012-01-22 15:48:05 | インポート

一月二十一日(土)曇りのち雨。

 

 午後一時より、乃木神社にて犬塚博英氏が主宰している「維新公論会議」の勉強会があり、東京行き。沿線の火事で湘南新宿ラインが不通なので、横須賀線で品川まで行き、山手線に乗り換えて渋谷へ。銀座線で表参道、千代田線に乗り換えて乃木坂で降りた。

 

 小雨の中で、まずは乃木神社に参拝。将軍ご夫妻や、旅順攻略で戦死なされたご子息、さらには明治の人たちを想って参拝した。

 

 今回の勉強会のテーマは「女性宮家を考える」として、宗教ジャーナリストの斉藤吉久先生と中村信一郎先生、大原康男先生の三人が講演を行う。なんと、五時間もの勉強会である。犬塚氏が、この勉強会の開催に際して、事前に資料を整えてくれたりしたで、とても有難かった。

 

 あいにく、今日は六時より野村先生の奥様のお店で、一門の新年会がある。維新公論が決まる前からのスケジュールなので、最後に登壇する大原先生の講演は聞かずに会場を後にしたのが、少々残念だった。当然、講師の三人の先生は、「女性宮家」の創設」には、反対の立場をとる方々である。保守派と言われる人たちの中にも、女帝論や女性宮家の創設に賛成の立場をとる人たちがいる。その人たちは、当然ながら、ご皇室を敬愛し、真の意味でご皇室の将来を憂うるあまりに、女帝、女性宮家に賛成しているのだから、そこが難しい。

 

 斉藤先生は、「男系男子の伝統を絶やさない議論が先で、その議論を行わずに、女帝論や女性宮家を論ずるのは、本末転倒」と話された。正にその通りだと思う。また、宮内庁長官や職員に、尊皇論者が少ない最近の傾向について、「それは、そういった教育を受けずに、単に官僚や公務員となって宮内庁に来るので、仕方がない。たとえば、かつて創価大学を卒業したからと言っても、ほとんど就職先がなかった。そこで大学としては、公務員になることを勧めた。伊勢の皇学館大学も単に神職になることのみを求めずに、公務員試験を受けて、官僚となって宮内庁に入れば良い」(大意です)。なるほど。

 

 中村信一郎先生の講演が終了した時点で、ご挨拶をしてから途中退席した。六本木から地下鉄で恵比寿へ、横須賀線に乗り換えて新川崎まで。時間が早かったので、どこかでコーヒーでも飲んで暇をつぶそうかと思ったが、新川崎の駅前には、何もない。仕方がないので、早めに奥様のお店に行った。当然、一番乗りである。

 

 六時に、皆が集合。楽しい新年会となった。九時半に終了。志村馨君に送って頂き帰宅した。

Img039※大凡荘に集まった人たちの寄せ書き。柳原白蓮のものもある。(クリックしますと拡大します。)

 


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大凡荘の人たち。

2012-01-22 14:25:57 | インポート

一月二十日(金)初雪。

 

 早朝に目を覚まし、まだ薄暗い外を見ると、。野村先生の代表句、俺に是非を説くな 激しき雪が好き を思わせるような雪が舞っていた。横浜に雪は珍しい。何年かに一度、大雪、と言っても雪国の人たちに言わせたら、フンと鼻で笑われそうな積雪だが、それでも交通がマヒし、転んで怪我人が続出する。

 

 網走から帰ってきてからしばらくは雪を見るのも嫌だったが、二十年もの時が経つと、たまに降る雪を見ると、用事のないときは、昼間から雪見の酒とシャレるほどに、過去の記憶が薄れてきている。朝風呂に入って、お湯割りでもと思ったが、機関誌の編集や、自分の原稿にも手を付けなければならないので、ぐっと我慢をして、パソコンに向かった。

 

 午後に、アマゾンで注文しておいた「異風者列伝―近代熊本の人物群像」(井上智重著・熊本日日新聞社刊)が届いた。ちなみに「異風者」は、熊本の方言で「いひゅうもん」と読み、意味は、「変人、ひねくれもん」を表すそうだ。

 

 その本の中に、大凡荘の主人である紫垣隆の名前があって購入した。たった一人のことを調べるのには安い買い物ではないが、義務だと思って取り寄せた。私は、紫垣隆氏のご子息である達郎氏より、ご自宅での集合写真と寄せ書きをいただくまで、不勉強で紫垣隆氏の名前を知らなかった。また、氏に対する興味もさほどなかったので、調べようとも思わなかった訳だ。しかし、せっかく頂いた貴重な寄せ書きの掛け軸をそのままにしておくのは申し訳ないという思いから、写真に写っている67名の方のプロフィールを調べてみることにした。そして、それまでほとんど知ることがなかった紫垣隆氏についても調べてみようと思い立った次第である。

 

 本当は、図書館などで調べてみるのも良いのだが、読みたい本は手元に置いておきたいので、購入した。他に、紫垣氏が書いた「大凡荘余夜話」という本が五冊出ている。「天」「地」「乾」「坤」「龍虎」で、そのうちの「乾」と「龍虎」の二冊が手元にある。全巻ほしいので、アマゾンで検索したら、「葦書房」という書店から五冊と加筆した150枚を合作した「B5版」のものが、15000円で売られている。ハァーとため息が出る値段である。

 

 不思議なのは、私が持っているのはB5判の半分のサイズ、B6判である。おそらく加筆した際に新装版として出版したのかもしれない。安いものをコツコツ探すしかないか。

 夜は、雪見の酒と、張り切って肴を作った。

2_2※大凡荘に集まった67名の人たち。

3※人物紹介。井上日召、佐郷屋嘉昭、中村武彦、毛呂清輝、河上利治、影山正治、白井為雄、葛生能久といった維新運動の重鎮の方々が写っている。(写真をクリックすると大きくなります。)


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