白雲去来

蜷川正大の日々是口実

宴席のハシゴ。

2016-11-22 12:40:03 | 日記
十一月二十日(日)晴れ。

良い天気である。昼から、サリーズバーの忘年会があり、愚妻と出かけた。何とこの時期に、半袖姿で歩いている人を何人か見かけた。確かに、ジャケットを着て歩いていると、汗ばむほどだ。桜木町から、ランドマークタワーに向かうと、日本丸が、全ての帆を広げていた。この様子を、総帆展帆(そうはんてんぱん)と言うそうだ。この日本丸が帆走する姿は美しく、「太平洋の白鳥」と呼ばれていた。

忘年会の会場に行けば、いつもサリーズバーでお会いする仲良しさんばかりで溢れていた。しかし、私は、この後、山梨の石和温泉にて、忘年会があるために、酒を控えた。三時の横浜線に乗らなければならないので、途中でお暇した。

桜木町で、ボヤーッとしていて、電車を乗り過ごした。そのために八王子で「かいじ」に乗る時間がずれて、四十五分も駅の待合室にいることになってしまった。最近は、こういうことが多く、ボケたのかと少々心配である。石和に向かう時は、もうすでに日が暮れて、車窓から紅葉を楽しむことが出来なかった。一時間ほど遅れてホテル着。いつもお世話になっている諸先生にご挨拶をして宴席へ。したたか飲んで、十一時に床に就いた。

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酒とズブズブの関係になってから久しい。

2016-11-22 12:05:47 | 日記
十一月十九日(土)雨。

どくとるマンボウこと北杜夫先生は、酔って、自分が本当に忍術を使えると思い込み、姿を消すために路傍のゴミ箱に飛び込んだことがあるそうだ。私の酒は、北先生ほどではないが、思い起こせば、赤面するようなことは、ままある。それでも酒をやめられないのは、意志の弱さなどではなく、酒が好きだからと言う単純なことによる。

牧水の有名な、白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり と、独りで、酒と向き合いつつ飲むのも又一興だが、こういう時の酒は、とびきり上等のものでないと、寂しさが募って暗いものとなる。めったにないが、家族が、帰郷したりして家で一人になった時などは、独り酒専用の棚から「森伊蔵」や「農林二号」といった高級な物を取り出して、ふふふと飲む。シャンペンも良いが、この酒だけは、自宅では似合わない。

落ち込んでいる時は、日本酒などにせず、シャンペンがいい。と教えてくれたのは、女優の池上季実子さん。シャンペンを開ける、という行為だけでも心がハイになる。特別高い物でなくともよい。私が好きなのは、黄色の「クリコ」か「モエ」。私の友人に、酔うとシャンペンを開ける癖のある人がいるが、やはり美味しい酒は、口がピュアな時に飲みたいものだ。JALのヨーロッパ便などのファーストクラスで出される「サロン」を誕生日などで、友人たちと一度、飲んでみたいと思っている。

酒とズブズブの関係になってから久しいが、愛おしくて別れることができない。夕方、松原商店街の魚幸を覘いたら、トコブシよりも一回り程大きいアワビが六個で千五百円で売っていた。まあその値段では、元気に動いている、という訳にもいかないのを承知で、買った。家で、ニンニクと白ワインを使って蒸し焼きにしたら、マアマアだった。お供は「霧島」の原酒。三十度だが、まろやかで、蒸しアワビといい相性だった。

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