十一月二十七日(日)雨後曇り。
今月、三度目の忘年会で、世田谷行。横浜から、東横線で自由が丘に行き、そこから乗り換えて二子玉川下車。その昔、本当に昔の話で高校生の頃、環八沿いにある「タマリバー」というドライブインでアルバイトをしていた。自由が丘から、記憶が間違っていなければ、当時は田園都市線と言っていた電車に乗り換えて、上野毛で降りた。そこから玉美大の前を通ったその先に、バイト先のお店があった。下町では、スナック、都会ではドライブインが流行で、雨後の筍のように新しい店が出来ていた時代だ。
バイトが終わって、時間がある時は、自由が丘で、「ファイブスポット」というジャズの専門店に、少し背伸びをして入った。地下のお店で、壁には、モザイクでジャズマンの絵がかいてあったと記憶している。そのお店の近くの古書店で『林芙美子全集』を見つけ、店主に、「必ず買いますから」とお願いして、給料日まで取っておいて貰ったことがある。書棚にあるその本を見ると、その時のことを思い出す。
東京の芸術座に、有馬稲子と森雅之が主演した、林芙美子の「浮雲」を見に行ったのも、同じ頃だったと思う。陸上競技をやめて日々に目的を失い、なにか、別な新しいものを求めていたのかもしれない。
九品仏を過ぎて、上野毛。一瞬、降りてみようかと言う衝動に駆られたが、外は、暗いし、小雨に煙っている。上野毛を過ぎたら、そんな感傷は一瞬にして消え去った。ふと「朝き夢見し頃」というテレビドラマのタイトルが浮かんだ。
二子玉川。高島屋のイルミネーションが、一足早いクリスマスモードとなっている。そんな日が、楽しいなどと思わなくなってから久しい。忘年会の会場に付けば、何時もの私に戻る。諸先輩や同志の方々にご挨拶をして、三十分もすれば、ただの酔いどれオヤジと化している。いつものことだ。帰りは、仲程会長や大塚総裁に送って頂き恐縮する。
今月、三度目の忘年会で、世田谷行。横浜から、東横線で自由が丘に行き、そこから乗り換えて二子玉川下車。その昔、本当に昔の話で高校生の頃、環八沿いにある「タマリバー」というドライブインでアルバイトをしていた。自由が丘から、記憶が間違っていなければ、当時は田園都市線と言っていた電車に乗り換えて、上野毛で降りた。そこから玉美大の前を通ったその先に、バイト先のお店があった。下町では、スナック、都会ではドライブインが流行で、雨後の筍のように新しい店が出来ていた時代だ。
バイトが終わって、時間がある時は、自由が丘で、「ファイブスポット」というジャズの専門店に、少し背伸びをして入った。地下のお店で、壁には、モザイクでジャズマンの絵がかいてあったと記憶している。そのお店の近くの古書店で『林芙美子全集』を見つけ、店主に、「必ず買いますから」とお願いして、給料日まで取っておいて貰ったことがある。書棚にあるその本を見ると、その時のことを思い出す。
東京の芸術座に、有馬稲子と森雅之が主演した、林芙美子の「浮雲」を見に行ったのも、同じ頃だったと思う。陸上競技をやめて日々に目的を失い、なにか、別な新しいものを求めていたのかもしれない。
九品仏を過ぎて、上野毛。一瞬、降りてみようかと言う衝動に駆られたが、外は、暗いし、小雨に煙っている。上野毛を過ぎたら、そんな感傷は一瞬にして消え去った。ふと「朝き夢見し頃」というテレビドラマのタイトルが浮かんだ。
二子玉川。高島屋のイルミネーションが、一足早いクリスマスモードとなっている。そんな日が、楽しいなどと思わなくなってから久しい。忘年会の会場に付けば、何時もの私に戻る。諸先輩や同志の方々にご挨拶をして、三十分もすれば、ただの酔いどれオヤジと化している。いつものことだ。帰りは、仲程会長や大塚総裁に送って頂き恐縮する。