2月28日(日)晴れ。
枕もとの時計を見たら何と11時を過ぎていた。家族は誰も起きている気配がない。健康茶のタピポを飲んで新聞を読んでいたら、のそのそと皆が起きてきた。朝食はズルをして、ほか弁に衆議が一致。私は、好きな「特のりタル弁」、皆はそれぞれ。買ってくる間に部屋に掃除機をかけて洗濯機を回しておくこととゲンメイして一走り。車中に流れる、大好きな伊東ゆかりの歌が耳に心地よい。
食事をしていたらアマゾンで頼んでおいた『江戸・東京石碑を歩くー名文・名筆を訪ねる愉しみ』(川浪惇史著・心交社刊)が届いた。産経新聞の横浜版のコラム「書のある散歩道~かながわ~」の著者の本である。昭和22年(1947)東京生まれ。京都の出版社勤務を経て独立。現在、季刊「書21」主幹。主に書道関係の書籍、雑誌などの取材・執筆に携わる。と本の末尾に著者のプロフィールがあった。街を歩いていて様々な石碑を目にしてもほとんど気にも留めないで通り過ぎてしまう。それは、その石碑に刻まれている碑文が読めないことも多分に影響している。経年により読みづらいことに加えて、ほとんどが漢文である。漢文の素養のない私には当然ながらちんぷんかんぷん、グリコの看板「お手上げ」である。
ガイドブックのようなものがあれば、と思っていた時に目にしたのが川浪氏の産経のコラムである。特に神奈川県にある石碑を取り上げているのがありがたい。以前も伊勢山皇大神宮の近くに行く用事があったので、川浪氏の伊勢山にある石碑の解説を書いた記事をコピーして持って行った。とても勉強になり有難かった。いい本との出会いは、いい人、いい酒との出会いに似ている。
夜は、ブリのから揚げ、新ワカメの炒め物、大根と人参のシリシリサラダ。お供は、思い切って「魔王」の封を切った。ロックで二杯飲んでから、「黒霧島」に変えた。平穏な日曜日、恙なし。