白雲去来

蜷川正大の日々是口実

あれから10年か。

2021-03-13 14:20:33 | 日記

3月11日(木)晴れ。東北大震災から10年。

早いもの・・・。などと言ったら犠牲になられた方々に失礼かもしれない。10年前の今日、私は友人たちと、後輩の結婚式に出席するために札幌にいた。到着したのは震災の起きる1時間ほど前だった。空港に迎えに来てくれた山本和八君(確か)の運転する車で空港から札幌の中心街へと向かっている途中で、山本君が「車が揺れています。地震かも」と言うので、何も感じなかった私が、「太っているから眩暈じゃないの」などと軽口を返した。

ホテルのチェックインまで、まだ時間があるので、屋台村のようなところで軽く一杯やろうということになってお店に入った。すると、テレビのある所にいた他のお客の「うあっー」、「大変だぁー」とか言って騒いでいる声が聞こえた。我々もテレビの前に行ったら、画面は津波が畑から道路に押し寄せている映像が流れていた。一瞬、そのことが理解できずに周りの人に「どこですか」と聞いたら「宮城県です」。それから、しばらくテレビにくぎ付けになった。

ニューでは、関東地方にも被害が及んでいると言っている。横浜駅付近のビルの壁が落ちたり、人々が座り込んでいる映像に慄然とした。皆で、後輩にお祝いだけ渡して東京に戻ろうと千歳の空港に電話するが、飛行機は飛ばないというし、家族の電話もつながらない。その後、ホテルに入って、ようやく電話がつながり、幸いなことに家族は皆無事だという。その後、ニュースで被害の大きさを知り、暗澹たる気持ちになった。それから10年。まだ完全に復興がなされたわけではないが、月並みな言葉で申し訳ないが、頑張ってほしいと思っている。他に言葉が見つからない。


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