白雲去来

蜷川正大の日々是口実

千里鶯啼いて 緑紅に映ず。

2021-03-18 09:31:59 | 日記

3月16日(火)晴れ。

暖かい日である。寒がりの私としては、冬が遠ざかって行くのが嬉しい。そういえば先日、鶯の声を聞いた。昨年より一ヶ月遅い。ふと杜牧の「千里鶯啼いて 緑紅に映ず 水村山郭 酒旗の風 南朝 四百八十寺 多少の楼台 煙雨の中」の「江南の春」が口をついで出る。

午後から、みなとみらいにある歯医者へ。時間に余裕を持って行ったのでランドマークタワーの中にある書店へ。産経の書評にあった本、藤原正彦の『我が人生の応援歌ー日本人の情緒を育んだ名曲たちー』(小学館新書)と『作家の手料理』(野村麻里編・平凡社)の二冊を購入。

待ち時間にパラパラしたが、藤原さんの本には引き込まれた。もちろん数学者であり、エッセイストであるから文章は上手だ。以前、藤原さんの御尊父、新田次郎さんの書きかけの物を、後を継いで書き足した『孤愁ーサウダーデ』を読んだがとてもいい本だった。ちなみに御母堂の藤原ていさんの『流れる星は生きている』は、私の人生の中の10冊の中に入る本である。

『作家の手料理』は、様々な作家が「自分で作ることに焦点を当てた」もの。「出色は掉尾を飾る内田百閒の『おからでシャムパン』。B級グルメ好きの山田風太郎がC級と嘆息するほどだ」とは書評から。チビリチビリと楽しみながら読むか。

夜はおとなしく酔狂亭にて月下独酌。横浜駅西口の生鮮市場で仕入れた、カツオ、ブリ、笹カレイの干物を肴に、お供は「魔王」。うーん贅沢だ。

 


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IT音痴。

2021-03-18 08:53:34 | 日記

3月15日(月)晴れ。

全くIT関係には音痴である。例えばスマホ、設定なんかした覚えはないのに昨日から8時30分になるとなぜかアラームがなるようになった。電話が鳴って出ようとすると画面が全く関係のないものになって、すぐに出られなかったり、写真を撮ろうと思うと動画になったり。あーあめんどくせー。

こんな具合だから、ヘタに飲み屋のオネエサンとラインのアドレスなどを交換しない。消し方が分からないので、一緒に移っいている写真など送ってこられたらシャレにならない。最近、着信音を「太陽がいっぱい」に変えた。機嫌のよい時に、お願いするのだが、川柳にある「居候、二杯目をそっと出し」という感じで我ながら情けない。ガラケーの時代が懐かしい。

パソコンも同じ。動画を切り取ったり、YouTubeの動画や音楽をSDカードやスマホに取り込むことが出来ず、いつも家族に頼んでいる。最近は、何か頼むとめんどくさがれるので、頭にくる。便利なのは原稿を書く時と調べ物をする時ぐらいか。歳と共にどんどん頭が退化して行くのだから、ボケ防止のために頑張らなくては。

夜は、本当に久しぶりに京急の井土ヶ谷駅近くの焼き鳥屋「ばくだん」へ友人と行く。コロナによる時短営業で、正午から開けているとのこと。4時に入店。二時間ほど飲んで帰宅。


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