8月31日(水)晴れ。
朝食は、チャーハン、コロッケ、豚汁。昼は抜いた。夜は、カツオのたたき、イタリアンドレッシングを使ってトマトサラダ、もやしと小エビの天ぷら。八月も今日で終わり故、夏を惜しんで思い切って「村尾」を開けた。酔狂亭にて月下独酌。
今日も事務所で本の片づけ、エイヤッと思い切って政治・思想・昭和維新運動関係の本以外は皆処分してしまおうかとも思ったが、良い本も多いので、残すものは残そうと思った。自宅に戻る途中に伊勢佐木町の旧松坂屋後にできたお店のスーパーで「かつお」を買った。何とパックが一七五〇円もする。どうしようかとためらったが、中々良さそうだし思い切って買った。 当然、先日送って頂いた「関戸さんのカツオ」には比べようもないが、贅沢は言えん。新鮮なネギとショウガに青森県産のニンニクを添えて食す。ふふふと頬が緩む。外を見れば月がきれいである。
花間一壺の酒 独酌し相親しむ無し 杯を挙げて名月を邀(むか)え 影に対して三人と成る。一人で飲むときは、必ずこの李白の詩の一節を口にする。
カツオと言えば「江戸っ子」の好物。従って逸話も多い。昔から江戸っ子は「初物七十五日」と言って、その年の初物を食べると七十五日寿命が延びると言われた。ちなみに、「はしり」とはその季節に初めて出回るもの、いわゆる「初物」のこと。その反対にそろそろ今年のシーズンも終わりだなという時期のものを「なごり」。そして「はしり」と「なごり」の間の出盛りのものが「旬」。私は、「はしり」のカツオよりも「なごり」すなわち「戻りカツオ」が好きだ。
秋月影に酌むもよし
春散る花に酔うもよし
哀れを知るは英雄ぞ
君杯を挙げ給え
いざ我が友よまず一献。