なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性腹膜炎・十二指腸潰瘍穿孔

2023年06月19日 | Weblog

 先週の月曜日に、地域の基幹病院外科から79歳女性がリハビリ目的で転院してきた。診療科は透析患者さんということで腎臓内科になっていた。糖尿病腎症からの血液透析導入だった。

 3月14日に左大腿骨転子部骨折で先方の整形外科に入院した。3月22日に手術を受けた。ところが3月29日に急性腹膜炎を発症した。十二指腸潰瘍穿孔による腹膜炎で、緊急手術(腹腔内洗浄ドレナージ・大網充填術)が行われた。(CTで腹腔内遊離ガス・腹水貯留)

 もともと重度大動脈弁狭窄症もあり、CO2ナルコーシス(肺胞低換気?)になってNIPPVを装着したりしていた。循環器内科・糖尿病内科・透析科(泌尿器科)も併診してとあり、集学的な治療が行われたのだった。

 ピロリ菌陽性で病状が落ち着いたら除菌をお願いします、とあった。そういば、昔と比べると胃十二指腸潰瘍は相当減っているのだろう。潰瘍穿孔による急性腹膜炎もほとんど診ていない。

 

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