スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

アグネスワールド&自己の類において無限な実在

2007-08-04 21:07:45 | 名馬
 6月の北海道スプリントカップを勝ったアグネスジェダイ。この馬の父はアメリカで産まれ,輸入されてアグネスジェダイと同じ森秀行厩舎で競走馬生活を送ったアグネスワールドという馬です。
 新馬を勝つと函館3歳ステークスを制覇。朝日杯3歳ステークスは太目も残って4着でしたが全日本3歳優駿(大レース昇格前)を優勝。3歳1月のシンザン記念を2着しましたが,ここから1年以上の休養を余儀なくされてしまいました。
 4歳1月に復帰してからはスプリント路線に専念。夏の小倉でオープン特別を連勝するとフランスに渡り,アベイユドロンシャン賞GⅠに挑戦,見事にこれを制覇しました。これを手土産に帰国。小倉で行われたCBC賞を逃げ切りスプリンターズステークスへ。しかしここは2着に敗れました。
 一頓挫あったので5歳の初戦はぶっつけで高松宮記念。やはりこれはローテーションの面で不利だったか,キングヘイローの3着に負けました。
 夏はイギリスへ。キングズスタンドステークスGⅡ2着をステップにジュライカップGⅠに出走すると,ここでGⅠ2勝目をマークしました。競馬発祥の国といえるイギリスでGⅠを勝った日本の馬は現在までこの馬だけ。ヨーロッパでGⅠを2勝した日本の馬というのもこの馬だけです。
 その後の2戦は勝てずに引退,種牡馬入り。この馬もシャトル種牡馬として活躍していて,産駒のWonderful Worldという馬がオーストラリアのコーフィールドギニーGⅠを勝っています。日本ではまだ大レースの勝ち馬が出ていませんが,何となく,海外ではGⅠを2勝したものの,日本では大レースを勝てなかったこの馬らしい種牡馬成績のようにも思えます。

 台風の影響は受けたもののふるさとダービー函館は予定通りに開催されました。明日のメーンは今日の特選上位者による五稜郭賞。並びは山崎-佐藤の北日本,佐々木-三宅-紫原の西日本は当然として,関東は後閑が先頭で,神山-阿部-茂木と続くそうです。

 それでは,自己の類において無限といわれるものは,自然のうちにはどのようなものとして実在するのでしょうか。まずここでは,第一部定義四に注目してみます。すると属性とは実体の本性を構成するものであるということが分かりますが,絶対に無限であるといわれる実在が神だけであるということを証明したときに,自然のうちに実在する実体というのは神だけであるということを併せて証明していますので,実在する属性というのは神の属性だけであるということになります。すると,神が絶対に無限といわれる以上は,この神の本性を構成する属性の各々は,自己の類において無限であることになります。というよりもこのことは,第一部定義六説明が,絶対に無限といわれるものは,自己の類において無限であるものの総体であるという観点から構築されているということ自体から明白であるといえるでしょう。
 もうひとつ,スピノザは『エチカ』で無限様態という概念を導入しています。これは神の属性の本性の絶対的本性から生じる様態のことです。あるいはもっと正確を期していうなら,そうした様態を直接無限様態というなら,この直接無限様態に変状した属性から生じる様態は間接無限様態といわれ,この直接無限様態と間接無限様態が単に無限様態といわれるわけです。このとき,神の属性がそうであるように,無限様態は自己の類において無限であるということになっていると理解していいと思うのですが,このことについてはやはり一応は証明しておく必要があるといえそうです。
コメント
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