スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

松戸記念&第一部定理八証明

2007-08-17 22:39:54 | 競輪
 連日の猛暑。バンクというのは熱が逃げにくい構造のように思うので,そこで走る選手というのは大変なのではないかと想像します。その中での松戸記念決勝(動画)。
 Sを取ったのは加倉選手で三ツ石選手が前受け。3番手に金子選手,5番手に石毛選手,7番手から矢口選手で周回。残り3周のバックから矢口選手が上昇していき,残り2周のホームで前に出ると,このラインに乗ってきた石毛選手がバックで矢口選手を叩いて前に。さらに金子選手が打鐘で追い上げ,石毛選手をさらに叩いて先行となりました。矢口選手はこの段階では5番手でしたが,前との間が少し開き,そこに三ツ石選手にも入られて動けず。石毛選手も動かなかったのでそのまま中部両車の争いとなり,山田裕仁選手が金子選手を差し込んで優勝。金子選手が2着に粘り,矢口選手を捨ててバックから自力発進のような形になった神山選手が,直線も外を伸びて3着に食い込みました。
 優勝した岐阜の山田裕仁選手は4月に観音寺のふるさとダービーを勝っていますが,昨年はグレードレースの優勝を果たせず,実に一昨年2月の静岡記念以来となる記念競輪優勝。かつてのような大活躍となるとさすがにもう無理かと思いますが,今年に入って復調傾向にあるのは間違いないでしょう。
 2車ながら金子選手が積極的に出ていったのも作戦としてよかったと思います。スプリンタータイプの選手で,33バンクが合っているという印象です。

 変わって明日からはやはり33バンクの小田原記念。僕の注目は佐藤友和選手です。

 第一部定理八は,これを名目的な定理として理解する限り,次のような背理法によって証明することができます。
 まず,もしも実体というものが実在するとすれば,それは無限なものとして実在するか,そうでなければ有限なものとして実在するかのどちらかです。これはそれ自体で明らかだといえると思います。そこで仮に,実体が有限なものとして実在する場合について考えてみると,第一部定義二により,この実体は同一本性を有するほかのものに限定されるということになります。
 ところで,様態は実体のうちにあるもののことですから,様態が実体を限定することはありません。これもそれ自体で明らかだといえると思います。よって第一部公理一の意味により,自然のうちには実体と様態だけがあるわけですから,仮にある実体が有限であるなら,この実体は同一の本性を有するほかの実体によって限定されるということになります。
 第一部定義四によれば,実体の本性を構成するものは属性です。したがって,ある実体が同一の本性を有するほかの実体に限定されるということは,同一の属性を有する複数の実体があるということを意味します。ところがこれは第一部定理五に反します。つまり実体は有限なものとしては実在できない,すなわち,実在するならば,それは無限なものとして実在するということになるのです。
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