スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

いわき平記念&最高の実在性

2007-08-28 22:18:14 | 競輪
 実に6ものグレードレースが開催された今月のラストを飾ったいわき平記念の決勝(動画)。
 神山選手がSを取って矢口選手の前受け。4番手が村上選手,6番手から菊地選手で周回。残り2周のホームから菊地選手が上昇して前を抑えると,バックですかさず村上選手が巻き返して菊地選手を叩き,打鐘先行。菊地選手が3番手で矢口選手は7番手に置かれました。ホームから菊地選手が巻き返しましたが,山崎選手が離れてしまい,単騎に。いききりましたが村上選手が2番手にはまりました。立て直した山崎選手がバックから自力で捲って出ると,村上選手も合わせようとはしましたが,あっさりと捲りきり,そのまま番手の佐藤選手と抜け出しました。直線も山崎選手は追撃をほとんど許さずに優勝。佐藤選手が2着で,離れはしたものの3着にも村本選手が入り,このラインでの上位独占になりました。
 優勝した福島の山崎芳仁選手は今月上旬のふるさとダービー函館に続いての連続優勝。記念は4月の川崎記念以来。自力を出せば強いということははっきりしていますが,番手を回った選手のレースとしては合格点はあげられないように思います。今後もこういう機会が多くなると思いますので,番手の際にはギアを少し下げるなど,何らかの工夫は必要かもしれません。ただ,地元でワンツーですから,結果としては最高で,これについては文句のつけようもありません。

 明日から王位戦七番勝負の第五局。後手の深浦八段が勝ちますと,新王位の誕生になります。

 それと同一の属性に属するほかのものについては,その本性あるいは実在性をすべて含んでいなければならないということが,ある事物が無限であるということの性質のひとつであるとすれば,少なくとも無限である事物は,その属性においては最高の実在性を有するということになります。したがってある事物が無限であるということは,直ちに,その事物が,少なくともそれが属する属性においては,最高の実在性を有するということを含意していると考えていいだろうと思います。また,第二部定義六により,事物が無限であるということが,その事物が属する属性において最も完全であるということもいえると思います。
 ただ,このことがスピノザが第一部定理八の別の証明でそう前提しているように,事物が無限であるということがその事物の存在の絶対的肯定であるといえるかどうかに関しては,僕は少々の疑問を持っています。というのは,事物が有限であるということは,その事物がたとえば第一部公理七でいう存在しないと考えられるものに該当するという意味から,そのものの存在の部分的否定であることは間違いありません。しかし部分的否定というのは,裏を返せば部分的肯定なのであって,この肯定に比較した場合,無限である事物の存在に関してはさらにそれが肯定されていることは僕も認めます。しかしそれが絶対的な肯定といえるのかどうかは分からないです。ただ,事物が無限であるということが,その事物の存在の絶対的肯定であるということを無条件で前提するためには,こういう方向でしかそれを考えることはできないのではないかと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする