両者が2勝ずつを上げ,またしてもフルセットの激闘となった第20期女流王位戦五番勝負第五局。
振駒で石橋幸緒女流王位の先手。高橋道雄九段がA級順位戦で指したことにより注目を集めている3手目☗5八金右をまた採用。先手の金矢倉,後手の清水市代女流名人の銀矢倉という戦型になりました。
ここから先手が攻撃開始。☗2五桂☖2四銀に☗3三歩と打ち,☖同桂で端を弱くしてから☗1三桂成。☖同玉☗1四歩☖2二玉☗1三歩成☖同香☗同香成☖同銀に☗1八飛。☖1一香には☗1三角成と切り,☖同香☗1四歩☖同香☗同飛☖1三歩☗1八飛。ここで後手も☖6五歩(第2図)と反撃に転じました。
先手は☗1六香と打ち,☖6六歩に☗1三香成☖3一玉としてから☗6六金(第3図)。
端を破ったのは先手の大きなポイントですが,この場合は3六の銀が攻撃に参加していないので,よくなったかどうかは微妙なところと思います。
ここで後手は☖1七歩。取るのは☖3九角がきつそう。☗3八飛と回り,☖3七歩と打たせてから☗6三歩。☖同飛に☗6八飛と回りました。対して☖5七角は待望と思える手。しかし先手の☗6四歩☖同飛☗7五金(第4図)もすごい勝負手だと思います。
☖6八飛成と取りたくなるところですが☖6八角成。☗6四金と飛車を取らせて☖7八馬☗同王☖5七角成(第5図)。
先手は☗6一飛と王手する手が攻防になればいいのですが,6四の金が邪魔をしています。つまり角で飛車を取った手がいい手だったということ。この後,先手は玉を9筋に早逃げしてから猛攻をかけましたが,丁寧に面倒をみた後手が,最後は即詰みに仕留めて勝っています。
清水市代女流名人が女流王位に復位。女流王将とあわせて3冠となりました。内容的にいえば勝ったというのはこの将棋だけだったような気もするのですが,それでもタイトルを奪取してしまうというところに底力を見たように思います。
それでは糖尿病教室の内容についての話はこれで終ることにして,入院生活のことに戻ることとします。
すでに説明したように5日から本格的な検査が始まり,この日が蓄尿。そして7日にも蓄尿があって,この日から1日に2度の糖尿病教室も始まったわけです。そして同じこの7日の昼過ぎには,眼科の検診がありました。これは糖尿病の合併症のひとつである糖尿病性網膜症を発症していないかどうかを調べるのを主目的としています。
この検査は外来患者が訪れる1階の眼科で行われました。最初に視力を調べてからの検査。この検査のためには散瞳,つまり瞳孔を開く必要があります。そのために検査の前に目薬を2度ほど点しました。経験のある方はお分かりでしょうが,この散瞳というのをしますと,周囲が光に包まれたような感じになり,視界が悪くなります。検査自体は散瞳した目を顕微鏡のようなもので調べてもらうだけなのでまったく楽なものですが,散瞳自体は辛いものでした。もっとも,この検査は父もやっていますが,僕は父に言われていたほどには大変とは感じませんでしたし,ものの見え方が元に戻るのにも,そう多くの時間はかかりませんでした。事実,この日はこの検査の後に3時から午後の糖尿病教室があったわけですが,とくにそれに支障を来すということもありませんでした。
この検査は検査が終わったそばから結果が分かりまして,異常はなし。ただ,これは糖尿病の合併症のひとつで,糖尿病が不治の病である以上,検査はずっと必要。退院後は4月15日に,今度は外来患者として検査してもらい,そこでも異常がなかったので,今後は近隣の眼科で検査してもらうように言われました。実はそれからは行っていないのですが,この検査は,少なくとも異常,すなわち網膜からの出血が発見されるまでは1年に1度程度やればいいということなので,年が明けてからでもいいかなと思っています。
振駒で石橋幸緒女流王位の先手。高橋道雄九段がA級順位戦で指したことにより注目を集めている3手目☗5八金右をまた採用。先手の金矢倉,後手の清水市代女流名人の銀矢倉という戦型になりました。
ここから先手が攻撃開始。☗2五桂☖2四銀に☗3三歩と打ち,☖同桂で端を弱くしてから☗1三桂成。☖同玉☗1四歩☖2二玉☗1三歩成☖同香☗同香成☖同銀に☗1八飛。☖1一香には☗1三角成と切り,☖同香☗1四歩☖同香☗同飛☖1三歩☗1八飛。ここで後手も☖6五歩(第2図)と反撃に転じました。
先手は☗1六香と打ち,☖6六歩に☗1三香成☖3一玉としてから☗6六金(第3図)。
端を破ったのは先手の大きなポイントですが,この場合は3六の銀が攻撃に参加していないので,よくなったかどうかは微妙なところと思います。
ここで後手は☖1七歩。取るのは☖3九角がきつそう。☗3八飛と回り,☖3七歩と打たせてから☗6三歩。☖同飛に☗6八飛と回りました。対して☖5七角は待望と思える手。しかし先手の☗6四歩☖同飛☗7五金(第4図)もすごい勝負手だと思います。
☖6八飛成と取りたくなるところですが☖6八角成。☗6四金と飛車を取らせて☖7八馬☗同王☖5七角成(第5図)。
先手は☗6一飛と王手する手が攻防になればいいのですが,6四の金が邪魔をしています。つまり角で飛車を取った手がいい手だったということ。この後,先手は玉を9筋に早逃げしてから猛攻をかけましたが,丁寧に面倒をみた後手が,最後は即詰みに仕留めて勝っています。
清水市代女流名人が女流王位に復位。女流王将とあわせて3冠となりました。内容的にいえば勝ったというのはこの将棋だけだったような気もするのですが,それでもタイトルを奪取してしまうというところに底力を見たように思います。
それでは糖尿病教室の内容についての話はこれで終ることにして,入院生活のことに戻ることとします。
すでに説明したように5日から本格的な検査が始まり,この日が蓄尿。そして7日にも蓄尿があって,この日から1日に2度の糖尿病教室も始まったわけです。そして同じこの7日の昼過ぎには,眼科の検診がありました。これは糖尿病の合併症のひとつである糖尿病性網膜症を発症していないかどうかを調べるのを主目的としています。
この検査は外来患者が訪れる1階の眼科で行われました。最初に視力を調べてからの検査。この検査のためには散瞳,つまり瞳孔を開く必要があります。そのために検査の前に目薬を2度ほど点しました。経験のある方はお分かりでしょうが,この散瞳というのをしますと,周囲が光に包まれたような感じになり,視界が悪くなります。検査自体は散瞳した目を顕微鏡のようなもので調べてもらうだけなのでまったく楽なものですが,散瞳自体は辛いものでした。もっとも,この検査は父もやっていますが,僕は父に言われていたほどには大変とは感じませんでしたし,ものの見え方が元に戻るのにも,そう多くの時間はかかりませんでした。事実,この日はこの検査の後に3時から午後の糖尿病教室があったわけですが,とくにそれに支障を来すということもありませんでした。
この検査は検査が終わったそばから結果が分かりまして,異常はなし。ただ,これは糖尿病の合併症のひとつで,糖尿病が不治の病である以上,検査はずっと必要。退院後は4月15日に,今度は外来患者として検査してもらい,そこでも異常がなかったので,今後は近隣の眼科で検査してもらうように言われました。実はそれからは行っていないのですが,この検査は,少なくとも異常,すなわち網膜からの出血が発見されるまでは1年に1度程度やればいいということなので,年が明けてからでもいいかなと思っています。