香港から1頭が遠征してきた第64回安田記念。
フィエロは出遅れ。ホエールキャプチャとショウナンマイティもあまりよい発馬ではありませんでした。逃げたのはミッキーアイルで,これは予想通り。2番手はリアルインパクトで,その後ろはダノンシャークとクラレントで併走。好位は4頭で,内からレッドスパーダ,カレンブラックヒル,グロリアスデイズ,トーセンラー。中団も4頭でこちらも内からグランデッツァ,ジャスタウェイ,グランプリボス,ワールドエース。前半の800mは47秒1で,これは最近のマイル戦とすれば超ハイペースでしょう。
逃げたミッキーアイルは直線に入っても,外には出しませんでした。反対に馬場の中央に進路を取ったダノンシャークがまず先頭に。この内からグロリアスデイズが追い上げ,この間を半ば強引に割ったのがグランプリボス。そのままグランプリボスが抜け出し単独で先頭に立ったところ,グロリアスデイズの内からジャスタウェイが脚を伸ばし,並んだところがゴール。写真判定になりましたが,ぎりぎりで差していて優勝はジャスタウェイ。グランプリボスがハナ差で2着。後方から馬群を割れず,最内から脚を伸ばしたショウナンマイティが3馬身差で3着。
優勝したジャスタウェイはここがドバイデューティフリー以来の実戦。4連勝で大レース3勝目。日本では昨秋の天皇賞以来の2勝目。能力的に抜けているのは間違いないところで,優勝自体は順当なもの。僅差になったのはおそらく距離適性によるものと思われ,もう少し距離があった方がレースはしやすい馬なのだろうと思います。中距離路線では日本のみならず,世界の競馬において中心的存在を続けていくでしょう。父はハーツクライで,これで産駒が3週連続で大レース制覇。祖母の半弟に1997年のシリウスステークスと1998年の中京記念を勝ったトーヨーレインボー。またその姪に今年のクイーンカップを勝っている現役のフォーエバーモア。
主戦の福永騎手が騎乗停止になったため代役を務めることになった柴田善臣騎手は2012年のエリザベス女王杯以来の大レース制覇。第43回以来21年ぶりの安田記念2勝目。管理している須貝尚介調教師はドバイデューティフリー以来の大レース制覇。国内では昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来。安田記念は初勝利。
第二部定理八が平行論に関する言及であるなら,第二部定理八系も同様です。系で定理と異なっている点は,個物res singularisおよびそのres singularisを観念対象ideatumとする観念が,現実的に存在するといわれる場合が含まれているということです。このとき,現実的に存在するres singularisXと,現実的に存在するres singularisXの観念が同一個体であるということは,第二部定理七から明白であるからです。
第二部定理八系の重要性は,res singularisが現実的に存在するようになるからといって,そのres singularisが神の属性の中に包容されて存在するということを停止するというわけではないということです。同様にあるres singularisの観念が現実的に存在するようになったからといって,そのres singularisの観念が神の無限知性が存在する限りにおいて存在するという存在のあり方を停止するというわけではないということです。これは,福居が『スピノザ「共通概念」試論』において,この系に見出している意味と同様です。そこで福居が主張しているように,この系のうちの「ばかりではなく」という語句のうちには,明らかにそうした意味合いが含まれていると僕は解します。
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このことから,あるres singularisが現実的に存在している場合にも,そのres singularisは永遠性を含むような存在のあり方を停止しているわけではないということになります。同様に,そのres singularisの観念が現実的に存在しているからといって,その観念は永遠性を含む存在のあり方を停止しているわけではありません。このことは,永遠であるものがその存在を停止するということがあるならば,そのものは永遠であるとはいえないということからも明白だといえるでしょう。
松田のことばを用いれば,res singularisおよびres singularisの観念は,永遠の相と持続の相の両方の相の下に存在するか,永遠の相の下にだけ存在するのかのどちらかです。
フィエロは出遅れ。ホエールキャプチャとショウナンマイティもあまりよい発馬ではありませんでした。逃げたのはミッキーアイルで,これは予想通り。2番手はリアルインパクトで,その後ろはダノンシャークとクラレントで併走。好位は4頭で,内からレッドスパーダ,カレンブラックヒル,グロリアスデイズ,トーセンラー。中団も4頭でこちらも内からグランデッツァ,ジャスタウェイ,グランプリボス,ワールドエース。前半の800mは47秒1で,これは最近のマイル戦とすれば超ハイペースでしょう。
逃げたミッキーアイルは直線に入っても,外には出しませんでした。反対に馬場の中央に進路を取ったダノンシャークがまず先頭に。この内からグロリアスデイズが追い上げ,この間を半ば強引に割ったのがグランプリボス。そのままグランプリボスが抜け出し単独で先頭に立ったところ,グロリアスデイズの内からジャスタウェイが脚を伸ばし,並んだところがゴール。写真判定になりましたが,ぎりぎりで差していて優勝はジャスタウェイ。グランプリボスがハナ差で2着。後方から馬群を割れず,最内から脚を伸ばしたショウナンマイティが3馬身差で3着。
優勝したジャスタウェイはここがドバイデューティフリー以来の実戦。4連勝で大レース3勝目。日本では昨秋の天皇賞以来の2勝目。能力的に抜けているのは間違いないところで,優勝自体は順当なもの。僅差になったのはおそらく距離適性によるものと思われ,もう少し距離があった方がレースはしやすい馬なのだろうと思います。中距離路線では日本のみならず,世界の競馬において中心的存在を続けていくでしょう。父はハーツクライで,これで産駒が3週連続で大レース制覇。祖母の半弟に1997年のシリウスステークスと1998年の中京記念を勝ったトーヨーレインボー。またその姪に今年のクイーンカップを勝っている現役のフォーエバーモア。
主戦の福永騎手が騎乗停止になったため代役を務めることになった柴田善臣騎手は2012年のエリザベス女王杯以来の大レース制覇。第43回以来21年ぶりの安田記念2勝目。管理している須貝尚介調教師はドバイデューティフリー以来の大レース制覇。国内では昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来。安田記念は初勝利。
第二部定理八が平行論に関する言及であるなら,第二部定理八系も同様です。系で定理と異なっている点は,個物res singularisおよびそのres singularisを観念対象ideatumとする観念が,現実的に存在するといわれる場合が含まれているということです。このとき,現実的に存在するres singularisXと,現実的に存在するres singularisXの観念が同一個体であるということは,第二部定理七から明白であるからです。
第二部定理八系の重要性は,res singularisが現実的に存在するようになるからといって,そのres singularisが神の属性の中に包容されて存在するということを停止するというわけではないということです。同様にあるres singularisの観念が現実的に存在するようになったからといって,そのres singularisの観念が神の無限知性が存在する限りにおいて存在するという存在のあり方を停止するというわけではないということです。これは,福居が『スピノザ「共通概念」試論』において,この系に見出している意味と同様です。そこで福居が主張しているように,この系のうちの「ばかりではなく」という語句のうちには,明らかにそうした意味合いが含まれていると僕は解します。
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このことから,あるres singularisが現実的に存在している場合にも,そのres singularisは永遠性を含むような存在のあり方を停止しているわけではないということになります。同様に,そのres singularisの観念が現実的に存在しているからといって,その観念は永遠性を含む存在のあり方を停止しているわけではありません。このことは,永遠であるものがその存在を停止するということがあるならば,そのものは永遠であるとはいえないということからも明白だといえるでしょう。
松田のことばを用いれば,res singularisおよびres singularisの観念は,永遠の相と持続の相の両方の相の下に存在するか,永遠の相の下にだけ存在するのかのどちらかです。