書き逃げアンドロイド。

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赤外線映像について。

2011年05月27日 18時45分08秒 | 日記
 赤外線を用いた静止画や動画には、大きく別けて二種類あります。

 一つは暗視用の赤外線カメラを使用した映像で、これは色が全くない白黒画像です。

 もう一つは一般販売されている普通のカメラに赤外フィルターを装着して撮影した映像です。

 デジカメなどに使われるCCDとかCMOS画像センサーというのは、元々は赤外線の感度が高く、そのままでは普通のカラー映像を撮影することができないので、赤外線をカットするフィルターが画像センサーの前面に組み込まれているのが普通です。ところが画像センサーに組み込まれている赤外線カットフィルターは完全ではないため、機種による差はありますが、赤外線だけを透過するフィルターと併用することで赤外線映像を撮影することも可能となります。

 暗視専用の赤外線カメラの場合、CCDやCMOSセンサーの本来の赤外感度の高さを利用しているわけです。

 ビデオカメラなどの一部の機種には、赤外線をカットするフィルターを画像センサーの前から外して、暗視専用カメラとしても使えるようにしたものもあり。こうしたカメラに赤外線だけを透過するフィルターを併用すると、盗撮などに使えるスケスケ画像を撮影することができるようになります。夏の浜辺などで、レンズに真っ黒なガラスを装着したビデオカメラを持ち歩いている人がいたら、それは多分盗撮目的でしょう。赤外線映像では黒い布地程透け易く、白い布地は透けにくい性質があります。

 但し、大型の望遠レンズの場合、フィルターはレンズの内部に差し込む形式のものがあり、これは外見からは赤外線フィルターを装着しているのかどうかはわかりません。


 普通一般に販売されているデジタルカメラの場合。赤外線だけを透過するフィルターを装着しても、画像センサーに赤外線をカットするフィルターが予め組み込まれているため、これを物理的に除去するなどしない限り、赤外線の感度は非常に低く、動画での撮影は通常不可能であり、静止画の場合も晴天日中でも数秒以上の長時間露出が必要となります。カラーカメラで赤外線カットフィルターを外すことによって、特殊な映像を作り出すことも可能です。(このリンク先は「らばQ」という方のサイトです。)


 一般的なデジタルカメラには赤外線をカットするフィルターが組み込まれているわけですが。このフィルターも安価なカメラの場合、充分に赤外線をカットできないものが使用されていることがあり。テレビのリモコンの赤外線LEDを撮影しながらリモコンを操作するとLEDが光って写ることがあります。こうした安価な赤外線カットフィルターを使用しているカメラの場合、一部の植物などでは色が肉眼で見た時とは異なる色再現をする場合もあります。



肉眼で見た場合、この花はシベの部分と花びらの色は同じ紫に見えるのですが、コンパクトデジタルカメラの場合は花びらの色がこのように青に写ります。

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