コウテイペンギンのメスは鳴き声の低いオスを配偶相手に選ぶ傾向があり
これに対してバカな生物学者共は「声が低いのは身体が大きいオスの方が生存や繁殖において有利であることを考えて声の低いオスを選ぶ」などという「説明」をするが
これは論理的に根拠のないこじつけやデマでしかない
メスがどのようなオスを好むのかは 本当は当初はランダムで 声の低いオスを好むこともあれば 逆に声の高いオスを選ぶ場合も フウチョウのような奇妙なダンスを踊るオスを選ぶ場合も クジャクのようなド派手な飾り羽を持つオスを選ぶこともある
コウテイペンギンの生息環境においては 身体の大きなオスを選んだメスの遺伝子の方が遺りやすく 拡がり易かった結果として 声の低いオスを好むメスへの収斂進化の結果である
声の低いオスを好まなかったメスの遺伝子は全て淘汰された「結果」であって メスが合理的目的に基づいてオスを選んでいるわけではない
特定環境下における先天的本能習性への進化というものは あくまで「その環境」において生存や繁殖に結果的に適応しているだけであって 環境が異なれば奇妙なダンスを踊るオスを好むメスへの収斂進化が起こることもあれば ド派手な飾り羽のオスを好むメスへの収斂進化が促されることもある
ヒトの女性がDV男を好むのも 進化の過程において暴力性の高いオスの方が過酷な自然環境下において適応できた結果的収斂進化であって
ヒトという種の生物は 進化の過程においてごく最近発生した新種であって 祖先がかつて生息していた環境においては見境なくメスと交尾をしたがるオスの遺伝子の方が拡がりやすく 遺りやすかったという結果でしかない
遺伝的進化というものは 断じて「考え」に基づいて都合よく生ずるものではなく あくまで先天的形質や習性が環境に適応して生存や繁殖にとって有利に働いた「結果」以上の何ももたらすことはない
ヒトが暴力的独裁者に逆らわず 多数が同調迎合忖度服従することによって独裁体制が形成維持されてしまうのも それがかつての生息環境における環境資源の奪い合い生存競争にとって有利に働いた「結果」であり
独裁体制の形成によって社会持続可能性や公平性が損なわれるとしても 独裁体制に同調迎合忖度服従する先天的本能習性そのものは遺伝的には改善されることはない
カール:マルクスは「宗教はアヘン」だと論じたが 「イヌにとって服従はアヘン」であり 先天的本能習性としての統率的協調性(社会組織形成習性)を発揮し 自らが属する体制集団に同調迎合忖度服従しておいた方が個体の生存や繁殖においては有利に働き 腐敗体制に異を唱えれば「正直者はバカを見る」ことで 遺伝的要素は淘汰対象にしかならない
イジメに異を唱えれば イジメの標的対象にしかならないのである
そこに働く淘汰圧力とは イジメに同調するか 傍観放置するバカへの収斂進化しか促されることはない
マスコミなど文科系の衆愚は「宗教は人々の心の拠り所」などと称して正当化したがるが 「心の拠り所」などというのは要するに「気分的安心満足」に過ぎず 何の合理性も伴うものではない
ヒトという種の生物は 先天的には主観的気分としての安心満足ばかりを優先し 論理客観的合理性に基づいた真理には何の興味も持たない先天的な認知上の重大な欠陥を持っており
個人が主体的に社会安全性や公平性に基づいた行動選択をするよりも 自分が属する集団組織に同調迎合忖度服従しておいた方が安心で満足であるために ヒトは簡単に腐敗組織の形成に加担してしまうものなのである
宗教に社会持続可能性や安全性 公平性といったものを期待するのは間違いである
宗教は単に主観的安心満足感をもたらすだけの洗脳に過ぎず むしろ個人から自律的な論理客観的真実を見極める能力を喪失させる働きの方が圧倒的に強いのである
十字軍もナチスもプーチン政権も形式上は有神論者であり 神の名の許に大量虐殺が行われたのであって 宗教の代用として共産主義というイデオロギーを持ち出しても 結局は独裁政権体制への同調迎合忖度服従によって腐敗体制の維持拡大に人々を加担させてしまうのである
ヒトは権威を盲目的に信頼したがる習性がある
スタンレー:ミルグラムによる服従心理実験が暴いたヒトの先天的な認知上の重大な欠陥こそが 組織を構成する個人から自律的な社会的責任判断選択能力を喪失させ むしろ組織に対する忠誠忠実さこそに尊厳や人間性を倒錯させることによって アドルフ:アイヒマンのような残虐な行為に邁進させてしまうものなのである
腐敗した独裁体制というものは 独裁体制のトップだけが腐敗しているのではなく 腐敗した組織体制に同調迎合忖度服従し 事なかれ的に傍観放置する圧倒的多数による傍観放置によって腐敗体制は作り出され 温存維持肥大化するのである
日本大学の職員は「組織は頭から腐る」などと称して田中英寿理事体制組織の権力者だけが無責任であるかのように述べていたが これは腐敗独裁体制を傍観放置し 同調迎合していた大多数の個人の無責任性を「なかったこと」にするための大嘘であり はぐらかしである
東京電力福島第一原子力発電所事故においても 事故後に「事故が起きる前に何か出来たのではないか」などと言い出した元職員達が大量に出てきたが 後からなら何とでも言い繕うことは簡単である
未だにフリードリヒ:ニーチェなんぞを「哲学」だと倒錯している糞「哲学者」共が後を絶たない
ニーチェはこう述べた
「できそうにないことは やらない方が良い」と
「できそう」かどうかは個人の主観的感想に過ぎず 基準として曖昧で論理性も客観性もないものである
そんなあやふやな基準で物事を判断しておけば 真理もヘッタクレもあったものではないのだが ヒトは主観的に「悩ましい」ことと論理客観的根拠に基づいて「考えた」こととの明確な区別が困難な性質があるため 気分的に「悩み」がなくなりさえすれば論理客観的根拠なんぞ一切なくても安心満足し 簡単にバカになるものなのである
腐敗した組織体制に同調迎合忖度服従している者は 何も「悩む」ことはない
なぜなら それこそが主観的に安心で満足だからであり 組織体制が腐敗しているとしても「そういうものだから」と勝手に決めつけ 安易に 無意識に腐敗組織体制の問題点を傍観放置し 組織腐敗に加担することを正当化しているからである
「組織は頭から腐る」などと称して 組織のトップに全ての判断責任を丸投げしておけば 自分達が組織体制に同調迎合忖度服従している状態を傍観放置していた無責任性を「なかったこと」にできると倒錯しているからである
進化生物学上の重大な誤謬が全く改善しないどころか むしろ論理不明なデマによって撹乱されている現状について マスコミや大衆の大半は「自分の責任ではない」と「思って」いるのである
決してロシア人民や ナチス政権下のドイツ人や 太平洋戦争に至るまでの日本人だけが異常なのではなく 自律的判断選択の責任を誰も負わずに無為に傍観放置している「普通の人」によって真理は撹乱されているのである
山極寿一が言う「ヒトには先天的に人間性が組み込まれているはずだ」などという論理客観的根拠や統計的証拠もないデマの方が 衆愚マスコミには人気が得られるものである
衆愚人気に論理客観的根拠や科学的証拠は必要なく 主観的満足安心感さえ提供されれば ヒトの大半は安易に鵜呑みにし デマや嘘も簡単に鵜呑みにするものなのである
こうしたメカニズムを論理客観的に理解していないからこそ いつまでもバカげた詐欺被害が一向に減らない要因ともなっているのである
「脳トレ」の類いをいくらやっても詐欺に騙されないようにはならない
「これをやれば脳に良い」などと唆されれば鵜呑みにし 何の論理的根拠もないのに「自分は頭が良くなった」と倒錯している自らの頭の悪さには一切自覚がないからこそ バカが治らないのである
読書猿は「学校の勉強は認知的ワクチン」だと述べたが 実際には学力偏差値の高い東大医学部の学生であってもオウム真理教に騙されるのであり 何ら学力偏差値は「認知的ワクチン」としては機能しないことは明らかである
「学校の勉強をしておけば 頭が良くなるはずだ」という衆愚観念を満足させる話であれば 論理客観的根拠なんぞ誰も必要とはしないバカが世の中の大半であることの証拠である
養老孟司は「約束を守るのは脳化しているからだ」などと述べたが 意味が全くわからないし 何の応用性もない
論理客観的には意味が全くわからないのだが 衆愚マスコミからは人気を集め 養老の著作は売れて世間的に成功した結果だけを根拠に学術権威であるかのように扱うものである
ヒトは大多数が疑わないものは常に正しいと「思って」いるものであり それが気分的 主観的に安心満足だからである
ヒトは多数派でありさえすれば「正常」だと思う先天的な認知上のバイアス(偏り)によって 少数異端を短絡的に無視し 「なかったこと」にして安心満足するという 先天的な認知上の重大な欠陥を持っているバカなのである
自らの認知上の重大な欠陥を自覚認識していれば 錯覚によってもたらされる倒錯も回避可能となるのだが 自らの頭の悪さを自覚することは主観的気分が悪くなるために 認知的不協和を解消する形で自らの頭の悪さを「なかったこと」にして安心満足するのである
自らの先天的な情動というものが 自分の主体的選択を介さない「無意識」であり 自律的 主体的に論理客観的に「考え」判断することこそが 本当の「人間としての意識」であることを理解しなければ 戦争も含めた犯罪も事故などのあらゆる「人災」は撲滅することはできない
ヒトは盲目的に何かを信用しておいた方が気分が楽である
自分で物事を判断し責任を負う必要がなくなるからである
これこそが組織腐敗を傍観放置し 組織腐敗に加担し 組織腐敗を助長肥大化させる最も大きな要因なのである
それは既に60年も前にミルグラムが暴いたヒトの欠陥である
Ende;