[あらすじ]東京都稲城市の里山散歩が好きだが、ニュータウン計画で
削られ埋め立てられて消えていっている。
最近は生物多様性とかいう言葉もしばしば耳にするようになってきていて、
里山という生活の形も人気を呼んでいるのか、
本屋へ行くと写真集など出ていたりしてびっくりする。
身近の土地では、廃れていっているのに。
まあ、廃れているからこそ、守ろう、という動きも出る。
そういう時なんだろう。
私は . . . 本文を読む
昨夜は市内の西光寺の四万六千日の護摩供養と盆踊りへ。
山門から仁王門をくぐって本堂へ至る道沿いにずっと、
地口行灯(じぐちあんどん)が灯っている。
しかもちゃんと蝋燭の火がゆらめいている。
なんせ山門の横は消防分団の詰め所で、昔ながらの
火の見櫓もあるからね。
地口行灯については去年の10月にも書いたと記憶するが、
多摩あたりでお祭りの時に、ことわざなどを語呂合わせで
おかしくして、あざやか . . . 本文を読む
何を隠そう、大きい葉っぱが苦手だ。
先日は池の中の鯉が苦手であることを白状したが、
似たようなゾッとするものに、大きい葉っぱがある。
怖い。
気持ち悪い。
近寄りたくない。
あまりじっと見たくない。
触るなんてもってのほか。
そんなもののどこが怖いのか、とよく言われるが、怖いもんは怖い。
ちなみに、雷とか夜道とかは怖くないので、とりわけて怖がりという
わけではない。
昨日は近所の神代植物公 . . . 本文を読む
地元深大寺の盆踊り。
施餓鬼壇が据えられ、お経があげられ、
それから、広場の真ん中に藁の束をいくつか重ね、火をつける。
炎の周りで輪になって、踊る。
私のような踊り好きでお調子者の祖霊なら
ほいほいと帰って来るね、こりゃ。 . . . 本文を読む
地元の小学校では、3年生の時に皆それぞれ蚕を育てる。
写真は携帯で撮って加工したもの。
昨今プライバシーがうるさいからのう。
手に手に、紙の箱を持っている。
蓋には点々と穴が開けてある。
毎日、近所の桑の木から葉を取って与えている。
どこかしらに桑は生えている。
ご近所さんにお願いして、庭に生えている桑の葉を分けてもらったりもする。
多摩の辺りは養蚕が盛んだった。
八王子には絹織物の商人が . . . 本文を読む
境内は甲州街道に面している。
車の少ない夜と朝の間なら、いるだけでふわりと香る。
今年はやはり例年より早い。
国領神社の千年(ホントかよ?!)の藤。
※米※
旧道沿いにあるたいやき屋。
おじさんに声をかけてみると、もう30年になると言う。
私が十代の頃から有るんだから、そらそうだわな。
「死ぬまでやるからね。
わたしら、死ぬまで働くから。
病気しながら働き続けるから。」
心強い言葉だけど . . . 本文を読む
いまや大マンションが建ってしまっているのだが、
そこは以前、明治大学の野球グランドだった。
名物監督の亡き後は、その名を冠して島岡球場と呼ばれた。
埃っぽいのは仕方無いが、子どもの頃の私たちにとっては楽しい場所だった。
たまに中に入っては、学生たちにかまってもらったり、
島岡監督に怒られて逃げ出したりしていた。
金属バットの音はもとより、ランニングの掛け声も
風向きによっては300m近く離れ . . . 本文を読む
ウチの近所に、こんな店がある。
ご覧のとおりの店である。
私は「サイクル八百屋」と呼んでいる。
爺さんが一人で営んでいる。
毎日新鮮な野菜と自家製の漬け物、それから自転車の販売と格安の修理。
そして駅前から続くこの狭い道を通る人への声掛け。
きっと長生きするぞ。 . . . 本文を読む
地元物産振興ですよ。
品川通と鶴川街道の交差点から南へちょっとのところ。
多摩川に一番近い河岸段丘の下を府中用水が流れている。
鶴川街道は立派に整備されて、段丘の崖を感じさせない緩やかな
坂になっている。
その坂の途中、工場の北側にちっこい直売店が有る。
漬け物の浜食。
と言ったら、調布市花火大会でも花火を提供しているので、
花火大会でナレーションをいちいち聞いてる奇特な方なら
ご存じであろ . . . 本文を読む
河鍋暁斎という日本画家がいる。
1831-1889てんだから、江戸末期に育って明治の中頃にくたばったわけだ。
暁斎はキョウサイと読み、自分で狂斎と書いたこともしばしば有る。
深大寺の元三大師堂の天井に、この人の描いた龍の絵がある。
龍の天井画は他でも描いているようで、どこぞのは復元されたと聞くが、
深大寺のものはほったらかしで、近年、ひどく薄れてしまっている。
私がコドモの頃にはもう少し見えて . . . 本文を読む
深大寺周辺の紅葉はまだまだです。
まだまだなだけに、早々と紅葉しているものは枯れ色が混じらずきれいですが。
以前と、紅葉を見る目が変わった。
ある年、同じように思ったことがあった。
それまでは紅いのばかりがきれいだと思ったが、
その年、黄色くぼんやり染まった様子を
良いと感じたのだ。
「絵に描いたようね」とか
「着物の柄みたいね」なんて言っているのを聞くと、
違和感を持つ。
自然に打たれて . . . 本文を読む
お隣の三鷹市には、天文台が有る。
天文台の敷地は深い森だ。
中は一部分だけ見学できる。
敷地には、大正時代からの観測施設が数々有る。
木造の多くの建物は失われたが、
職舎が一つ、保存され、三鷹市が使っている。
星と森と絵本の家。
なんて贅沢。
いつも正式名称を忘れてしまう。
なんだっけ、宇宙で緑で生き物で子どもだらけんとこ。
とかなんとか。
懐かしい、縁側。
庭には木々が有り、池を作ったり、 . . . 本文を読む
昨夜は「深大寺薪能」へ。
てっきり境内での催しかと思ったら、今年は調布グリーンホールだって。
というのも、深大寺薪能が20回目、
主催のSHIDAXの創業50周年記念、
そして演目が大きいから、らしい。
舞台に乗る人、全て合わせると20人。
たしかに、境内では収まらない。
それに、天気に左右されずに済む。
『大般若』とは、西遊記の中でも語られる、
玄奘三蔵の天竺への旅のお話だ。
三蔵 . . . 本文を読む