月が地球を一周する間をひと月とする、
つまり月の公転周期をもとにするのが太陰暦。
地上の人間からすると、月の満ち欠けの周期が基準になる。
地球が太陽を一周する間を一年とする、
つまり地球の公転周期をもとにするのが太陽暦。
日本人にしてみると、四季のひとめぐりといったところだ。
太陰太陽暦というのも有る。
一ヶ月は月の満ち欠けに合わせる。
だから基本的には太陰暦だ。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、
一ヶ月を29日か30日とする。
こうすると、一年とは誤差が出る。
3年もすると、その誤差が一ヶ月分くらい溜まるので、
閏月といって、ある月をダブらせて辻褄を合わせる。
2月が終わったら2月が始まったりする。
太陽暦では、1年を12ヶ月に分ける。
これだと、月の満ち欠けとはずれる。
ずれるのにそれを「月」と呼んでいる。
私としては、なんだかすんごく気持ち悪い。
日本では、明治5年の12月2日まで、
太陰太陽暦が用いられていた。
いいなあ。
月が太陽と同じ側にいるもんだから、
地上からだと月が見えない時を、新月と言う。
子どもの頃、
月が無いのに新しい月と呼ぶことが謎で仕方無かった。
太陰暦は、新月の日から新しい月が始まる。
わざわざ何言ってんだってくらい当たり前っちゃ当たり前だ。
太陽と同じ側に重なっていることを、「朔(サク)」と言う。
一日のついたちを朔日とも書くわけだ。
そして、その前日は前の月の末なわけだが、
月が籠もる、「月ごもり」がつづまって、「つごもり」と言う。
中でも一年の終わり、師走の末日は「おおつごもり」というわけだ。
※
今日は、新月である。
太陰太陽暦であれば、ついたちだ。
旧暦の12月1日である。
惜しいね。
一年の計は元旦にありとかなんとか言っちゃって、
新しい志を元旦に立てたりする。
また、志を立てるんなら新月の時が良い、ってなことも言う。
今年いや来年は、新月の翌日から始まるわけなので、
新しいことを始めるのには、まあまあいい感じなんじゃないの、と思う。
今日のうちに考えて、明日に公言する、なんてのがいいかもね。
そんなことを考えて、
以前は毎日書いていたのだが、
今年はサボりにサボりまくったブログを、久しぶりに書いた次第。
では、
また来年。
※※※
1月1日追記
太陰暦の説明のところで、
「月の公転周期は約29.5日」としていたのを、
「月の満ち欠けの周期は約29.5日」と修正しました。
月の公転周期(恒星月)は約27.3日であり、
そこに地球の公転によるずれが加わって、
満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日となります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます