犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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おほつごもり

2024年12月31日 | パズル
月が地球を一周する間をひと月とする、
つまり月の公転周期をもとにするのが太陰暦。
地上の人間からすると、月の満ち欠けの周期が基準になる。

地球が太陽を一周する間を一年とする、
つまり地球の公転周期をもとにするのが太陽暦。
日本人にしてみると、四季のひとめぐりといったところだ。

太陰太陽暦というのも有る。
一ヶ月は月の満ち欠けに合わせる。
だから基本的には太陰暦だ。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、
一ヶ月を29日か30日とする。
こうすると、一年とは誤差が出る。
3年もすると、その誤差が一ヶ月分くらい溜まるので、
閏月といって、ある月をダブらせて辻褄を合わせる。
2月が終わったら2月が始まったりする。

太陽暦では、1年を12ヶ月に分ける。
これだと、月の満ち欠けとはずれる。
ずれるのにそれを「月」と呼んでいる。
私としては、なんだかすんごく気持ち悪い。

日本では、明治5年の12月2日まで、
太陰太陽暦が用いられていた。
いいなあ。

月が太陽と同じ側にいるもんだから、
地上からだと月が見えない時を、新月と言う。
子どもの頃、
月が無いのに新しい月と呼ぶことが謎で仕方無かった。

太陰暦は、新月の日から新しい月が始まる。
わざわざ何言ってんだってくらい当たり前っちゃ当たり前だ。

太陽と同じ側に重なっていることを、「朔(サク)」と言う。
一日のついたちを朔日とも書くわけだ。

そして、その前日は前の月の末なわけだが、
月が籠もる、「月ごもり」がつづまって、「つごもり」と言う。
中でも一年の終わり、師走の末日は「おおつごもり」というわけだ。


今日は、新月である。
太陰太陽暦であれば、ついたちだ。
旧暦の12月1日である。

惜しいね。

一年の計は元旦にありとかなんとか言っちゃって、
新しい志を元旦に立てたりする。
また、志を立てるんなら新月の時が良い、ってなことも言う。

今年いや来年は、新月の翌日から始まるわけなので、
新しいことを始めるのには、まあまあいい感じなんじゃないの、と思う。
今日のうちに考えて、明日に公言する、なんてのがいいかもね。

そんなことを考えて、
以前は毎日書いていたのだが、
今年はサボりにサボりまくったブログを、久しぶりに書いた次第。

では、
また来年。

※※※
1月1日追記

太陰暦の説明のところで、
「月の公転周期は約29.5日」としていたのを、
「月の満ち欠けの周期は約29.5日」と修正しました。
月の公転周期(恒星月)は約27.3日であり、
そこに地球の公転によるずれが加わって、
満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日となります。

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