犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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オタマの歯ドジョウの歯

2020年07月20日 | イキモノタチ
[あらすじ] 多摩丘陵のどこかで、アマガエルのオタマジャクシやシマドジョウを掬ってきたよ。

風邪を引いた。
母が特養に入居して、すぐに気が緩んで風邪を引くかと思っていたが、
意外にもちこたえた。
しかし、十日目くらいの朝、目が覚めるとのどが痛かった。

犬の世話も有るし、家の片付けも有るし、母に荷物を届けることも多いし、
風邪を引いている余裕は無い。
せっせと水を飲んでのどを洗うと、昼くらいには痛みはおさまる。



風邪予防に「手洗いうがい」とよく言うが、
片手落ちだと思う。

手を洗うのはもっともだが、なぜ手を洗うかと言えば、
ウイルスの付いた手で目などの粘膜に触れないためである。
なに、手にウイルスが付いていたって、目などの粘膜に触らなきゃいいのだ。
しかし、そんなのうっかり触るものだから、手を洗いましょうということになる。
それを知っていなかったら、いたづらに手の皮膚を荒れさせるだけになってしまう。

うがいも、「がらがら、ぺっ」とやるなら、ほぼ意味が無い。
朝起きた時にのどが痛い、あの場所を洗うことに意味が有る。
物を飲み込む時にひどく痛む。ということは、
物を飲み込むことがのどの肝腎の部分を洗うことになる。
それを分かっていなかったら、いたづらに口内の常在菌を殺すことになってしまう。



写真は、掬ってきたオタマジャクシのいつ頃かの写真だ。

オタマジャクシには鼻の穴は無い。
オタマジャクシ時代は水中で生活して、水から鰓呼吸をしているからだ。
カエルになるにあたって、鼻の穴があく。

カエルには歯は無い。
ぺろんと舌で獲物をからげ取って、飲み込む。

写真のオタマジャクシには、オタマジャクシらしく歯列は有るが、
鼻の穴も有る。
変わっていく過程がよく見て取れる。



「獲物を飲み込む」と書いたが、
飲み込む仕組みが人間と違う。
人間のような咽が無い。

だから、口の中に入れた獲物を、押し込んでいくのだそうだ。
何で押し込むかというと、
目玉である。
カエルの目玉は出っ張っているが、その目玉を引っ込めることによって
獲物を奥へ押し込むのだそうだ。

知らなかった。
衝撃であるよ。



ドジョウの顔はなんだか愛嬌が有って好きになれる、と先日書いた。
鯉は嫌いなくせに。
ドジョウだってコイの仲間なのに。

私が鯉を好きになれない要素の一つは、口だ。
パク―パク―と大きな口を開けて餌を求める様子が、
好きになれない。

鯉に、歯は無い。

調べたら、なんと、
咽頭歯と言って、のどに歯が有るのだそうだ。
ごくんとやるところでバキバキと噛むのだ。

知らなかった。
衝撃であるよ。



ドジョウもコイ目(モク)である。
ドジョウも咽頭歯が有るのだ。

あーなんかかわいくないような気がしてきた。

私には持論が有る。
無知は差別のもとだ。
気持ち悪いとか、あいつらやなやつとか、あの町は怖いとかいった思いは、
相手を知らないから持ってしまう。
虫が気持ち悪いとか、咽頭歯がかわいくないとかいうのは、
他の生き物について無知だから生まれる差別の一つだ。

だから、ここはひとつ、
コイなりドジョウなりを掻っ捌いて
咽頭歯をこの目で確認せねばなるまい。

知りたい。
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