犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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精霊

2018年09月17日 | 日々
そこのス●バの角を左ね。
あれ、こんなとこに有ったっけ。
最近こういう郊外の幹線道路沿いにも展開してるよねーなんなんだか。
緑のあれ、人魚だって知ってた?
えっ
ほら両側に見えてるの、魚の尾ひれでしょ。
ああっ
髪が長くて服着てないし。
ゲゲッ、毛ブラか!
いや待てよ、なんで両側に尾ひれ?
二股になってるのよ。
ウエエエ
しかもホラ、両手でその尾ひれを持ってる。
えええっ!ぐっ!グロい!

調べたら、セイレーンだった。
セイレーンなら知っている。
ある場所を通過しようとすると、セイレーンの歌声が聞こえてくる。
ものすごく魅惑的で、船乗りはついつい声の方へ進路を変え、難破してしまう。

というセイレーンだろ。
まあきっと海面下に岩礁が有るとか、海峡で渦潮が起こるとか、
何らかの航海の難所なのだろう。
声で誘惑するということは、風や岩の隙間と関係が有りそうだ。

しかし、二俣尾とは知らなかった。
両手でその二つの尾をつかんでいるとな?
もう、声で誘惑してるんじゃなくて、そのものズバリではないか。
ご丁寧に自分の手で開いているなんて、直接的過ぎる!
でも下半身は魚なんだし、想像に耐える気はしないが。

オデュッセウスは、あえてセイレーンの声を聞くと言って、
自分の体を帆柱に縛り付けさせた。
部下たちはセイレーンの声が聞こえないように、
蜜蝋で耳を塞いだ。
件の難所にさしかかると、案の定、セイレーンが誘惑してくる。
オデュッセウスもたまらず縄から脱しようとするが、
部下たちは前もって命じられていたように、更に縄を強く縛る。

なぜ北米のコーヒー屋が看板にセイレーンをかたどったのか。
港湾都市で始まった店なので、海にまつわるものを選んだということだ。
しかしモノが怪物なので、今や巷間あれこれ憶測されているようだ。
ロゴマークとしては、初代の人魚まる出しから
現在のかわいらしげなものに変わってきたそうだ。

いくらにっこり笑ったって騙されないぞ、怪物め。

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