ミステリー小説を読むことは、まったくの暇つぶしだと思っている。
ちょっと目が悪くなって、本を読むことが億劫になってきている。
そういう時に、お楽しみとしてそういう軽い小説を読むことで、
本を読む楽しさを再認識する。
そうすることによって、お堅い本を読む勢いを付けたりしている。
※
そんな中で、前回書いたように『スイート・マイホーム』を読んだら
「衝撃のラストシーン」で後味が悪くて悪くて気分が良くねえの。
しまった。
これは、もっと本当にただただ面白いものを読まなきゃ。
と思いながら、
図書館の貸し出し窓口に立って、ふと横を見ると、
展示コーナーが有る。
図書館のスタッフさんが、
毎回テーマを決めて本を選んで、魅力的に展示している。
私は、貸し出し窓口の横のこのコーナーをちょっと楽しみにしている。
まあ、
レジ横の豆大福をついつい買っちゃう、みたいなもんである。
※
夏休みのことだったので、
海がテーマだったか。
中に、
『イソギンチャクガイドブック』という本が
表紙をこちらに向けて陳列してあった。目を引くじゃないの。
私はすぐさま寄って手に取った。
※
生き物の生態の話を読むのは楽しい。
他人の話を聞くのと同じ面白さだ。
「そんな生き方が有ったのか!」と驚く。
コロナ前はよく車であちこち旅行した。
山が好きだが、海辺にも行った。
浜も好きだが、磯も楽しい。
狭い範囲の中に、様々な条件の場所が有るので、
色々な生物がいっぺんに見られるのがいい。
※
真ッ赤な丸いテラテラとした粒が、岩の面にたくさん着いている。
潮が満ちれば水に沈むのだろう。
大きいものでも直径3cmまでは無い。
濃い赤と大きさと丸さから、それはまるで梅干しのようだ。
と思ったら、調べてみるとやっぱり
ウメボシイソギンチャクというのだ。あはは
※
『ガイドブック』の冒頭に、磯巾着の生態の総論が書かれている。
とにかくここを読もう。
イソギンチャクの身体は筒状で、
上が口で、口の周りにあのヒラヒラが有って、
胴体の中はほぼ胃ということ。
下のほうは岩にガッチリくっ付くための器官である。
た、単純?
ふむふむ。
オスとメスがいるらしい。
いや、
環境の条件が悪いと単性生殖もするのだ。
単性生殖にも、種類によって方法が異なるらしい。
縦に割れて、それぞれが一体になる方法。
上の部分と下の部分に割れて、それぞれが一体になる方法。ええっ!
縦に割れれば、半分づつではあるけれど、
各器官をひととおり持っている。それを完全な形に増やしていけばいい。
でも、横に割れちゃったら、
上のひとは足部分が無くて岩にくっ付けないし、
下の人は口やヒラヒラが無くて餌を取るのに困りそうだ。
と思ったら、
イソギンチャク学界でもそこんとこが議論されているらしい。
観察が進んで実態が明らかになるといいですね。
割れる者の気持ちになって考えてみる。
そんでも上下に割れるやり方が有るのは、
「筒状」を保つことに有利さが有るからなのかもしれない。
「縦割りとかありえーん。」という主義の者。
※
卵を自分の胃の中で孵化させる種類も有る。
えーと。
胃って、何?
私の胃の中に卵を入れたら、
胃酸でグッチョグチョに破壊してしまうけど。
イソギンチャクの胃って、何してんの?
ただの筒?
そして、孵化した子イソギンチャクがある程度のサイズになったら、
口から吐き出して、
自分の身体のわきっちょにくっ付けてまたしばらく育てるんだって。
母よ。
その名はやっぱり「コモチイソギンチャク」。
画像検索してみてください。
フラクタル~
※
オヨギイソギンチャクというのは、
危険が迫ると岩から離れて、泳ぐ。
動画検索してみてください。
ヒトデが接近すると、海中をクネクネと不器用に泳いで行く。
ヒトデからは逃げられるけど、他の敵に食われてしまいそうな遅さである。
もっと急げ!
およげイソギンチャク!
いそげイソギンチャク!
※
はー。
いい本だった。
ちょっと目が悪くなって、本を読むことが億劫になってきている。
そういう時に、お楽しみとしてそういう軽い小説を読むことで、
本を読む楽しさを再認識する。
そうすることによって、お堅い本を読む勢いを付けたりしている。
※
そんな中で、前回書いたように『スイート・マイホーム』を読んだら
「衝撃のラストシーン」で後味が悪くて悪くて気分が良くねえの。
しまった。
これは、もっと本当にただただ面白いものを読まなきゃ。
と思いながら、
図書館の貸し出し窓口に立って、ふと横を見ると、
展示コーナーが有る。
図書館のスタッフさんが、
毎回テーマを決めて本を選んで、魅力的に展示している。
私は、貸し出し窓口の横のこのコーナーをちょっと楽しみにしている。
まあ、
レジ横の豆大福をついつい買っちゃう、みたいなもんである。
※
夏休みのことだったので、
海がテーマだったか。
中に、
『イソギンチャクガイドブック』という本が
表紙をこちらに向けて陳列してあった。目を引くじゃないの。
私はすぐさま寄って手に取った。
※
生き物の生態の話を読むのは楽しい。
他人の話を聞くのと同じ面白さだ。
「そんな生き方が有ったのか!」と驚く。
コロナ前はよく車であちこち旅行した。
山が好きだが、海辺にも行った。
浜も好きだが、磯も楽しい。
狭い範囲の中に、様々な条件の場所が有るので、
色々な生物がいっぺんに見られるのがいい。
※
真ッ赤な丸いテラテラとした粒が、岩の面にたくさん着いている。
潮が満ちれば水に沈むのだろう。
大きいものでも直径3cmまでは無い。
濃い赤と大きさと丸さから、それはまるで梅干しのようだ。
と思ったら、調べてみるとやっぱり
ウメボシイソギンチャクというのだ。あはは
※
『ガイドブック』の冒頭に、磯巾着の生態の総論が書かれている。
とにかくここを読もう。
イソギンチャクの身体は筒状で、
上が口で、口の周りにあのヒラヒラが有って、
胴体の中はほぼ胃ということ。
下のほうは岩にガッチリくっ付くための器官である。
た、単純?
ふむふむ。
オスとメスがいるらしい。
いや、
環境の条件が悪いと単性生殖もするのだ。
単性生殖にも、種類によって方法が異なるらしい。
縦に割れて、それぞれが一体になる方法。
上の部分と下の部分に割れて、それぞれが一体になる方法。ええっ!
縦に割れれば、半分づつではあるけれど、
各器官をひととおり持っている。それを完全な形に増やしていけばいい。
でも、横に割れちゃったら、
上のひとは足部分が無くて岩にくっ付けないし、
下の人は口やヒラヒラが無くて餌を取るのに困りそうだ。
と思ったら、
イソギンチャク学界でもそこんとこが議論されているらしい。
観察が進んで実態が明らかになるといいですね。
割れる者の気持ちになって考えてみる。
そんでも上下に割れるやり方が有るのは、
「筒状」を保つことに有利さが有るからなのかもしれない。
「縦割りとかありえーん。」という主義の者。
※
卵を自分の胃の中で孵化させる種類も有る。
えーと。
胃って、何?
私の胃の中に卵を入れたら、
胃酸でグッチョグチョに破壊してしまうけど。
イソギンチャクの胃って、何してんの?
ただの筒?
そして、孵化した子イソギンチャクがある程度のサイズになったら、
口から吐き出して、
自分の身体のわきっちょにくっ付けてまたしばらく育てるんだって。
母よ。
その名はやっぱり「コモチイソギンチャク」。
画像検索してみてください。
フラクタル~
※
オヨギイソギンチャクというのは、
危険が迫ると岩から離れて、泳ぐ。
動画検索してみてください。
ヒトデが接近すると、海中をクネクネと不器用に泳いで行く。
ヒトデからは逃げられるけど、他の敵に食われてしまいそうな遅さである。
もっと急げ!
およげイソギンチャク!
いそげイソギンチャク!
※
はー。
いい本だった。
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