犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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you tubeとテレビと劇場と

2023年06月22日 | よみものみもの
先月亡くなった上岡龍太郎氏は、
「テレビで面白いのは、素人が芸をやるか、玄人が私生活を見せるか、2つに1つだ」
ということを言っていたそうだ。

そういう中で、自分は玄人として芸を見せるしかないので、
テレビには向かない、と考えていた、ということだろう。

テレビはリアルを見せる場所だから、
へたくそな素人芸で失敗してもそれが面白く、
玄人の芸ではなく私生活が求められる。

「素人が芸をやるか、玄人が私生活を見せるか」
という部分を読んで、
これは今のテレビとyou tubeの構造にそっくり似ていると思った。

今は既に、テレビも「リアル」ではなくなった。
人々はyou tubeのほうにリアルを求める。



ほんでもってこの頃じゃあ、「素人の私生活」までもが
動画のネタになっている。
芸の無い人もなんかしら動画を作るからだ。

芸は無くても画面には登場する。
仮装大賞みたいな準備も要らない。



私も私生活を流してみようか。

毎朝4時に目を覚まして、横で寝ている犬としばらくイチャついて、
起きて歯を磨いて着替えて、
散歩に出てドッグランでウンチ拾って犬友さんと会って、
帰ってお茶を淹れてしばし机に向かって、
家の補修したり粗大ゴミを運んだり庭木を伐ったり野菜を収穫したり、
本を読んだり楽譜を作ったりゲームやパズルで遊んだり、
夕方には風呂に入ってつまみを作って酒を呑んで、
ほんで早いと20時くらいには布団に入る。

大好きな芸人ZAZYが1000時間配信というのをやっていたっけ。
1000時間ということは、えーと、
41日と16時間か。うひー

私はオナラが多く、我慢すると腹が痛くなるので、
私生活を配信するとしたらブーブー騒々しいことになるだろうな。



私は10年近く前からyou tubeに演奏の動画などを投稿している。
とてーも個人的な意見としては、
you tubeはアマチュアとして活動している人たちや、
メディアに乗りにくい業界の専門家が発表できる
貴重な場だと思っている。

10年前は、そういう場だった。
いろいろな才能に触れることができて面白かった。



コロナ禍を経て、テレビタレントがyou tubeに活動の場を見出した。
それはいいのだけれど、
テレビ番組のような作り方をしているのは、
なんだかどうしても気に入らない。
私が気に入らないだけど、良くないと言っているわけではない。

スタッフがいてけっこうな予算を組んで作っているなら、
テレビと何が違うのか。
そりゃもちろん、スポンサーという部分だろう。
それによって内容が左右される。
それで面白いものが作れない、と言うのであれば、
オワッているけど、本当にそうなのか。
とかいうことを考えると、
スポンサーがとやかく言うのは、企業イメージのためであり、
企業イメージがなぜ大事かと言ったら、消費者のご意見であり、
消費者=視聴者=大衆が、鬼の首獲ったみたいにクレームを言う世の中が
おかしいんじゃないか、というところに着地して、
私は別にそんなことどうでもいいや、という気持ちになる。

ちょっと前は衛星放送がそういうフラストレーションの捌け口になっていたと思う。
その時代は去ってしまったのか?



なんにせよ、
また数年経ったら、いろいろな事が変わってくるだろう。



日本エレキテル連合は
はじめ、「キレた動画を作る会」とかなんとか称して、
少しの動画をアップした。
ある時から、コントの動画を毎日アップした。
その後、あけびちゃんがウケにウケて、テレビでひっぱりだこになり、
ブームが去った。
動画のアップは少なくなった。
今も劇場で活動している。

足場がしっかりしていると良いと、本当に思う。
ことにそれが劇場、ライブの場であることが、やはり本物らしい。



私自身は、ライブハウスから遠のいてしまった。
反省したって駄目だ。
これからどうするかを考えたり、
できる事をただやったりするだけだ。



本当にリアルなものは画面の中に表れてくるだろうか。

また、寄席芸人はyou tubeにも出て来ない。

じゃあ、本当の芸も画面の中に表れないのだろうか。
そうしたら、地上波のテレビであれ衛星放送であれyou tubeであれ、
何を映し出しているのか。
あ、素人芸か玄人の私生活か。

生活にしろ芸にしろ、やっぱり足を使って生身で受け止めに行くのが
やっぱり筋ってもんなんだな。







LGBT理解増進法について書く、と予告したのに
こんなことを書いているのは、
そうよ!
逃避なのよ!
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