犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

野良犬黒吉

2013年02月17日 | 日々
あっ、今、妙な音がするから外を見たら、
池の薄氷が割れて近所のトラ猫が水に落ちてやんの。バッカでー。
すぐに上がって逃げて行きましたとさ。

昨日は、町田市の文学館ことばらんどに行ってきた。

「滑稽とペーソス」と題して、のらくろ展をやっている。
そこで、夏目房之助さんの講演があったのだ。

「のらくろはなぜ今もおもしろいのか」というタイトルに
私はあまり惹かれなかった。
ほんとに今もおもしろいのか、疑問だったからだ。

けれど、講演の解説を聞いてから読み直してみると、なるほどと思う
部分が多い。

まんがというのは子ども向けの、現実ばなれした奇想天外なものだった。
刀で切られて首が飛んでもしゃべっていたり、銃弾で貫かれて土手っ腹に
穴がぽっかりあいていたり。それでも血は流れなかったり。
それが、昭和14年だかに内務省から、こういったデタラメな表現はけしからん、
というお達しが出る。
すると、その後はぐっと表現が変わる。

主人公のらくろが手榴弾で傷付き包帯でぐるぐる巻きになって入院
しちゃったりする。リアルである。
のらくろのそそっかしいドジが人気だったのが
こうもリアルになっちゃあおもしろくない。

昭和6年に始まり、当時としては稀有であった長い連載は昭和15年で終わる。

ウチにはなんと、当時の単行本が数冊ある。
第2巻である『のらくろ伍長』は初版。昭和8年。
第1巻の『のらくろ上等兵』は、多分その時に同時に買ったものであろう、
48版(刷)となっている。

お値段は壹圓。

つづく

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