[あらすじ] 『舟唄』の動画の小道具として、ユリカモメを作ることにしたよ。
ユリカモメを作る?
納豆のパックを二つ合わせて、胸郭にした。
それをプチプチクッションでくるんで、
セロテープで巻いて形を作った。
既になんとなく鳥の形に見えてきた。
いいぞ。かわいいぞ。
これに、障子紙を貼り重ねて肉付けしていく。
嘴は硬めの紙で作って後で付けよう。
脚は別に作って最後に付けよう。
脚の付け根の部分は作っておくか。
爪楊枝を突き刺してみると、プチプチクッションと納豆パックに刺さる感触が有り、
角度もうまく固定された。
羽はどこまで作り込もうか。
※
胴体から頭の形を作っていく。
プチプチクッションの上にマスキングテープを巻いて、
形を整える。
その上から、細く裂いた障子紙を貼る。
少しずつ貼っていく。
障子紙は硬いので、大きく面で貼ると
妙な直線や変な凹みができてしまう。
少しずつ貼る。
でんぷん糊に水を少し足してゆるめて、胴に塗る。
その上に紙を乗せて貼っていく。
形を整えながら貼って、貼ったら半日ほったらかして乾かす。
翼を折り畳んだところはちょいと厚みが欲しい。
段ボールを切って貼り付けた。
一気に厚みが出て頼もしい。
さらに障子紙を貼る、乾かす。
十日くらい繰り返しただろうか。
※
翼を閉じた時に、鳥の羽のどこがどう畳まれて収まるのか。
開いた状態の羽の並びは、以前、焼き物で鵞鳥を作った時にちょいと調べた。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/26394018bd0bb989c4e21e3db3546cee
翼を閉じた鵞鳥もその時に作ったのだが、
閉じた時にどこがどう重なる、ということは問題にならなかった。
なぜなら。鵞鳥は全部白いから。
ユリカモメだとそうはいかない。
飛んでいる姿であすこが黒であすこが白で。
それが、翼を閉じた時にどうしてここが黒でここが白になるの??
鳥が翼を折り畳んだ時に、どこにどの羽が位置することになるのか、
図を描き写して頭に入れた。
翼を閉じた時に、カモとカモメと大きく異なるのは、
一番後ろのところだ。
カモの場合、一番後ろに見えるのは尾羽だ。
カモ特有のかわいいお尻の尾羽が見えている。
しかし、カモメが翼を閉じた時に、一番後ろに見えているのは
翼の先の風切羽なのだ。
カモメの飛ぶ姿は、グライダーのように翼が長い。
一方、カモはずんぐりとして翼も短い。
翼を閉じた時にも、この長さの違いが出るわけだ。
そう分かってみると、尾羽は胴から生やし、
畳んだ翼はそれと別に作って上から重ねたほうが
いい感じにできそうだ。
尾羽の土台を付け足した。
脚の付け根を肉付けした。
なんとなく、胸郭が四角い。
納豆パックの名残りが消えない。
かわいい。
※
風切羽とは、翼の後ろの辺の羽のことだ。
その機能によって、先端から初列、次列、三列と分類されている。
初列風切羽だけで10枚くらい有るけれど、
これを全部作ることも無かろう…
とは言いつつ、左右5枚ずつ作った。
ユリカモメの初列風切羽は、白地で先端と後辺が黒い。
障子紙で羽全体の形を切り出し、
切り絵に使う薄手の黒の紙を、黒い部分の形に切って、貼り合わせた。
それを5枚ずつ、閉じたときの形に重ね合わせて、元のほうだけ貼った。
※
あとは、足を作って、羽を組み立てて、色を着けて、
脚を組み立てて、脚に色を着ける。
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます