犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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蜂の知らせ

2020年05月01日 | 毎月馬鹿
[あらすじ] 借りている月極駐車場の隣が深大寺養蜂園。
養蜂家Sはとにかく朗らか。
我が庭で少しお話しした翌日、郵便受けにパンフレットとはちみつが入っていた。


小さなパンフレットには、養蜂家の写真に添えて、こんなことが書いてあった。
「深大寺養蜂園は私がミツバチのお世話をし、はちみつの瓶詰めまで一貫して行っています。」
蜜は花から集めた当初は糖度20%だが、蜜蜂が反芻したり羽ばたきで水分を蒸発させて
糖度80%にまで凝縮させるのだそうだ。

近年は効率化のために、人工的に煮詰めたはちみつも流通しているという。
しかし、加熱すると壊れてしまう栄養素も有る。
なるほど、そういう違いが有るわけだ。



小瓶に入った明るい色のはちみつは、桜のはちみつだと言っていた。
よく見ると、「そめいよしの」と書いたラベルが貼ってある。
桜は桜でも、品種によっても味が違うのだろうか。

花の種類によって様々な色や香りや味わいのはちみつが瓶詰めで売っている。
しかし、どうやって花の種類を限定できるのだろう。
蜂は自由に飛んで行くのだから、何の花からでも蜜を取って来そうに思える。

それでも花が限定できているのだから、どうしてか、考えてみた。
・まあ、ちょっと他の花の蜜も混じってる。
 かもな。
・花の時期で決まる。
 いや、そうは言っても、色々な花が同時に咲いている時期だって有る。
・一日でたくさん蜜が採れる。
 調べてみたところ、蜜蜂一匹が一生に集める蜜は小さじ一杯程度だという。
 蜜蜂の一生が約1ヶ月、小さじ一杯が5g、一群れが3万匹とすると、
 巣箱一つで一日500gということになる。本当か?濃縮するのにかかる時間は?
・群れは、みんな同じ花の所に行く。
 これは有り得る気がする。

最後の推測は合っていそうだが、それにしたところで、
養蜂家は蜜蜂たちが何の花の所に行っているのか、どうやって知るのだろうか。

子どもの頃、蜂のダンスというものを教育テレビか何かで見た記憶が有る。
蜂は、蜜の取れる花を見つけると、仲間にその位置を知らせる、というのだ。
巣箱に戻って来た蜜蜂が、同じ動きを繰り返す。
その動きが、花の方角や距離を表している、というのだ。

・養蜂家はこのダンスを読み取って、蜂がどこの花に蜜を取りに行っているか、知る。
・バイクに乗っているのは、蜂の行先を確認するのに必要な乗り物だから。



とにかく、養蜂家に質問したいことが山ほど有る。
養蜂家が出勤して来ていないか、昼間ときどき養蜂園を見る。
いたいた。こんにちは!

ー桜のはちみつ、おいしかったです。
はちみつ特有の渋い香りが強いのに、味は軽いので驚きました。

ところで、どうやって桜の蜜、って限定できるんですか?
って考えてみたんですけど、どうも疑問がいろいろ残って。
「あー!それはですね、伝統的にいくつかの方法が有って、
日本で主に行われているのは、・・・云々かんぬん・・・ですが、
まあどうぞ」

招き入れられて、養蜂園に入る。
「スマホ持ってらっしゃいますか?
撮ってみてください。」
巣箱の入り口辺りの表面は、蜜蜂たちがブンブンと動き回っている。

動画ですか?えっ、静止画でいいんですか?
動いているものを見るより、静止画のほうが説明しやすいからだろうか。
とにかく言われた通り、スマホのカメラを起動して、巣箱に向けた。

すると、スマホのカメラのQRコードリーダー機能が起動した。
横から養蜂家が覗いて言う。
「認識されましたか?タップしてみてください。」

画面をタップすると、別のアプリが起動した。
何かと思ったら、地図アプリである。
ここから北西に700メートルほどの所に、旗が立っている。

「そこに行ってきたみたいですね。」
えええっ!?
何?
IT?
マイクロチップ?
QRコード??
技術???



養蜂家への質問が増えた。



この話、BUZZるかな?
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