犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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養蜂家と出会う

2020年04月30日 | イキモノタチ
[あらまし] 自宅から50メートルほどの所に月極駐車場を借りている。
その横が、2年ほど前から養蜂園になった。
蜜蜂たちは、我が庭の池の水を飲みに来たり、
玄関前の大島桜の密を吸いに来たり。ブンブン。

庭仕事をしていたら、表の細い砂利道を行く人の声が聞こえた。
「わあ!きれい!」
多分、生垣になっている躑躅が満開なので、そのことだろう。
悪い気はしないぞ。

すぐに戻って来て、また「きれい!」と朗らかな声がする。
若いお母さんと、子どもたちのようだ。

数年前、周辺に何軒も家が建った。
どこも若い夫婦と子どもたちが住んだ。
近隣はずいぶん賑やかになった。

誰だろう、と思って、道に出てみた。
ーこんにちは

声の主は、白いツナギを着て長靴を履いた、三十代くらいの女性である。
養蜂園の人だ。
近所の男子二人がくっ付いている。

「ほら、蜂さんが来てるよ。
ツツジは蜜が有るから。」などと説明している。



養蜂家は朗らかな人好きのするタイプの人で、
私が車の出し入れをしているのを見れば挨拶をしてくれるし、
声をかけて質問したら、巣の一部分を味わわせてくれたりもした。
こちらも興味津々なので、いつか話してみたいと思っていた。

園にはどこかからバイクで通って来ている。
ホンダのXL230㏄の赤。
ヘルメットは金色で、黒で蜂のイラストが入っている。
翅のところがバイクのマフラーになっていて、ブンブンと排気している絵だ。
なんだよ、滅法かっこいい。



池の水を飲みに来るんですよ、と庭にご一行三名様を招き入れる。
庭の手入れは行き届いておらず、
足元が悪いのが幸い、男子たちもそろそろと入って来る。

「ほら!見てごらん、池の縁に上手につかまって、水を飲んでるよ!」
養蜂家は、とにかく朗らかだ。
「端っこが好きなんだね!」
そうですね、端っこのお席から埋まっていきます。

「夏場は水をやるんですけど、一群れで一日250㎖くらい飲むんですよ。」
へええ。
一群れって、何匹くらいなんですか?
「大体3万匹くらいです。」
へええっ!
えっ、あの、巣箱ひと箱に3万匹いるんですか?

なんだかにわかに信じ難い。
あの箱に蜜蜂のサイズの蜜蜂って、3万匹入るのか。
過密じゃないのか?いや過蜜?

満開の桜に蜜蜂が来ていたことを報告した。
「今度、桜のはちみつを差し上げます。」
おっ、楽しみ。



「あっ、ワンちゃんがいる。
いいなー、犬飼いたいんですよね、柴犬。」
いいだろ。犬はいいよ、犬は。

「薪ストーブなんですか?いいなー。」
いいだろ。薪はいいよ、薪は。



お隣の庭のツツジを見て、
「あーこっちも蜂が来てる!
マルハナバチだ!
かわいい!
触りたい!」
と手を伸ばす。

ー蜂の人ってそういう反応するんだー。
マルハナバチの穏やかなのは知っているが。
「ふわふわで、触ったら猫ちゃんみたいなんじゃないかな、って。」

まずは、今度、日本蜜蜂を触らせてもらおうかな。



翌日、郵便受けに明るい色のはちみつの入った小瓶と、
深大寺養蜂園の小さなパンフレットが入っていた。
賞味~

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