初体験 ネジ山篇

[あらすじ] 工具が好きだ。初めてネジ穴をあけたよ。
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穴をあけたのは、棒を入れたいからだ。
棒の先にネジ山を切って、しっかりと固定するのだ。

ネジ山を切るにはダイスという工具を使う。
これもついに買った。
イスダー。
（止まらないズージャ言葉）

丸棒の先っちょの角をちょっとだけ削って、
水平にダイスを乗せる。
ダイスのハンドルをそっと時計回りに回してみる。
90°くらい回すと、ぐっと抵抗がかかるので、
そうしたら、回した分だけ戻す。
そして再度時計回りに回すと、今度は進める。
これの繰り返しだ。

次第にダイスが棒に食い込んで行っているのがわかる。

さて、丸棒にダイスを噛ませて回して行く。
ダイスが溝を切るためには、丸棒がしっかり固定してある必要がある。
しかし、丸い物が回転しないように固定するのは、とても難しい。

ある物だけでなんとかする。
クランプで丸棒を挟んで、そのクランプをまたクランプで挟んで
机に固定した。
バイスがあればなあ、
とも思うが、バイスがあったところで、丸棒が回転しそうなことには
かわりない。

インターネットで調べたら、良い知恵が見つかった。
ドリルドライバーの先端工具を差し込んで固定するチャッカーに差すのだ。
なるほど！
ドリルできるくらいしっかり固定できるのだから、問題無い。

なるほどと新鮮に思ったわりに、数時間後、作業する時にはコロリと忘れ、
結局クランプで挟んで作業した。
我が海馬よシナプスよ…。
どうしても丸棒は回ってしまい、表面に少しキズが付いた。
まあ、このキズも後で磨けば消せるだろう。

３歩進んで３歩下がる。
ダイスは慎重に、しかし小気味良く回転を進め、
きれいにネジ山が切れた。
うれしい。

さあ、これでいよいよ合体だ。