犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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実りの秋

2012年10月13日 | からだ
私は7月生まれだ。

そして、私の身の周りには7月生まれの人が多い、と思っている。
けれど、これは自分が7月生まれだから、7月生まれの人を憶える
という偏りが有るのだろう。とも思っている。

林家ぺーでもあるまいし、ひとの誕生日をゾロゾロ憶えるというのは
私の得意とするところではない。
せめて7月生まれの友達だけでも憶えておこう、という
気持ちが働くのだ。



鍼灸学校の、ある授業で。
30人いるかいないかというクラスで、
「これくらいの人数だと分からないかもしれませんが」
と先生が断ってから、誕生月ごとに挙手させた。

先生が言いたかったのは、
【10月生まれが多い】
ということだった。

ではなぜ【10月生まれが多い】のか。
と先生が問うた。

正月だべ、ひめはじめだべ、と、思った。
教室の後ろの方でもそういうことを言っている男子がいた。

先生は非常に残念そうだった。
「今年はなんなんでしょう。」と。

ヒトの身体は何万年とかけてできている。
ここ数百年の文化などでは、それは変化しない。

10月に子どもを産めば、食べ物が多く、乳の出も良く、
元気に子を育てられるのだ。

だから、10月に子どもが生まれるように、
12月~1月頃にできる卵子が丈夫で育ちやすいのだ。
そういうふうにできているのだ、と
先生は言う。

私は恥じ入った。



この話を思い出して、裏を取ろうと思った。

10月に食べ物が多いのは良いけれど、すぐに寒くなって
厳しい時期が来るのはいかがなものか。
と考えたからだ。

それにもし、卵子の丈夫さが排卵される月によって
傾向が有るのなら、少なくとも卵子に理由がある不妊に悩む人にとって、
いつが多少ともチャンスとなり得るか、ということを
考える根拠になるのではないか、と考えたのだ。

厚生労働省の人口動態統計を見ると、結果はちょっと違った。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo-4/syussyo1-2.html

上のサイトのグラフを見ていただくと、解説も有って分かる。

戦前は1~3月生まれが多く、4,5,7,8,12月あたりは少なめ。
(12月の終わりに生まれたものを1月で届出しているという
ケースが含まれることも考えられる。)

それが、平成の世では出生数そのものがたいへん減っており、
月毎の差はあまり無いという。
それでも若干の傾向としては、7,8月が多い。



あれれ。
10月は何の特徴も見えないばかりか、たった数十年の間の
社会変化の影響が歴然?

はてさて。
多く産み、多く死んでいた戦前の出産を、
平成の世と比べてより自然と捉えるならば、1~3月の十月十日前、
3~5月頃の卵子が丈夫と言えるのだろうか。

そして、昭和47年に逆転7月が出生数一位になっている。
私の身の周りに7月生まれが多いと感じているのは、
あながち間違いでもなさそうだ。

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