犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

寝た隙に出る

2020年07月11日 | 犬と暮らす
[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
特別養護老人ホームに入居。

入居してから2週間経った。
その間、もう何回ホームに行っただろう。

週に2,3回、携帯が鳴る。
画面を見ると、特養からの電話である。
何が有ったんだろう?と、胸が騒ぐ。
おそるおそる電話に出る。

それは、
「枕が合わないので使っていた物を持って来て欲しいそうです。」とか
「歯磨きが上手にできていないので、下の歯茎が腫れて痛いそうです。
抗生剤を〇日まで服用していただくことにしました。
今日からパン粥とペースト食にしています。」とか
「歯と歯茎の間も磨ける、毛先の細い歯ブラシを、予備も入れて2本ご用意ください。」とか
「理容はご利用なさいますか?ご本人のご要望だけで決めてもよろしいですか?」とか
「教会へのお手紙を出して欲しいとのことで、云々」とかいった内容だ。

「帰りたいとおっしゃっています。」とか
「夜間に歩き回ってしまいます。」とか
「食事を拒否なさいます。」とか
「深夜に大声をあげてらっしゃいます。」とか
「ここはどこ?とお訊ねになります。」とか
そんなことは、無いのだ。

最初だから多いのだ、と言えそうな部分も有るけれど、
なんだかこのままこんなペースで用事が有り得なくもないような
どうも落ち着かない気持ちになる。



雨が止んだらすかさず洗濯物をして、干す。
外に出たら、玄関の前に訪ねて来た人がいた。
母の友人だ。先日も来てくださったばかりなのだが。
「今日は、お父様の日でしょ」
あ、そうだった。命日だ。



何か用事を言われて、届けなければならない物が有っても、
一日くらいグズグズしてみることにした。
すると、次の電話がかかって来る。そして用事が増える。
まとめて行けば良い。グズグズしてみて良かった。

いくら車で10分の近さとは言え、週に2度も通うようではずいぶん忙しい。



飼い犬ジーロくん去勢オス慢性腎不全癲癇あり。
14歳11ヶ月2週、つまり、あと2週間で15歳になる。
14歳まで生きてくれれば良い、と思っていたが、
15歳の誕生日は迎えて欲しい、と思うようになり、
それも達成が目の前になってきた。



寝顔がむさい。
目蓋が半開きである。
中の瞬膜も上がりきっていない。
口も半開きである。
歯石の付いた歯が見える。
肛門も半開きである。

自分で起き上がれないことが多い。
ちょいと手を貸してやれば立てる。
起き上がれないと、持ち上げた頭がまた床にゴトンと落ちる。

2,3時間眠って、起きる。
起きたらオシッコしたいものだ。
身体を支えてやって、トイレへ行かせる。
待ってもオシッコしない様子なので諦めると、
トイレから出た床でジョボジョボとし始めたりする。

ウンチの姿勢が保てない。
尻餅をついてしまう。
尻餅をつくと、ひどく慌てて脚をバタつかせるので、
余計にウンチに触れる危険が増す。
ウンチの姿勢に入る様子を見付けたら、駆け付けて
腰を支えてやる。

眠くても、自分で横たわることができないらしい。
どこかで立ち止まって、ふらふらしている。
目蓋が重そうだ。

眠そうな時には、犬の寝床まで支えて連れて行って、
座らせて、前脚を持ち上げて、身体をぐるりと回すような感じで
横たわらせる。
眠りたくない時はちょっと抵抗してくる。
眠くないと、横たえてもすぐにまた起き上がりたがる。
たいていの場合、横たえて目の周りを撫でてやっていると
数秒で寝付く。



そんな調子なので、目が離せない。
寝付いたのを見計らって、外出する。

ある時、ちょっと不安が有った。
ウンチもそろそろだし、さっきまで寝ていたから今度は長く寝ないかもしれない。
帰宅したらひどいことになっているかも?と思って出かけた。

家に戻ったら、案の定、
食卓の下にウンチが有って、
足で踏んだ形跡が有る。
そして、室内にちょこちょことウンチの欠片が落ちている。

予想どおりか。
まあ、ウンチの上で暴れて全身クソまみれとか、
起き上がれなくて寝床がクソまみれとか、
そういうことでなくて良かった。



いつ、それくらい弱ってもおかしくない。
下痢するようになったらもっと始末がたいへんになる。
おむつを使うようになるかもしれない。

昼となく夜となく、数時間ごとに寝起きする。
その世話をするので、私もまとまった時間眠り続けることができない。
どうも脳みそがシャキッとしない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エコエコアザムク | トップ | 祟りの手跡 »

コメントを投稿

犬と暮らす」カテゴリの最新記事