![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/3c/c8602eb63717d9b8433c644a6799823c.jpg)
飼い犬ウーゴくんを保護団体から引き取って2年半が経つ。
全国的にも有名な、広島県に在る保護団体だ。
推定生後3ヶ月で保護され、
それから譲渡に至るまで実に4年間を施設で過ごした。
家庭犬として飼えるような感じになるまで、4年もかかってしまったようだ。
何かよほど問題が有ったのだろうか。
しかし、老人ホームのセラピー犬の候補になったことも有る、と聞く。
たしかに、いろんな人に撫でてもらうことは大好きだ。
しかし、私が引き取った当初は、初対面の人にはなかなか懐かず、
逃げてしまった。
追い詰められて撫でてもらっても、カチンコチンに緊張してしまう。
こんな犬がセラピー犬になれるわけもない。
私の家で暮らすようになり、
毎朝、近所のドッグランに通った。
最初に出会った人が辛抱強く接してくれたおかげで、
赤の他人も優しく撫でてくれるということが分かった。
今では初対面の人にも撫で撫でを要求し、
うっとりと目を細め、
手を止めると「もっと」とお手をする。
ツンデレもいいところだ。
※
保護団体の譲渡センターから、
「ビビり犬」のためのセミナーを開催する、という案内が来た。
お世話になった譲渡センターには、また行きたいと思っていた。
自宅から車で1時間半近くかかる。
2年半前に来た時には、1時間ちょっとのところで小声で鳴いて、
そしてゲロを吐いたものだ。
今は車にもだいぶ慣れてきたので、吐かないで済むと思う。
行くことにした。
※
広島の施設で育ち、
それから一時は茅ヶ崎のほうの譲渡センターにもいたことが有るらしい。
あきる野の譲渡センターは、2年半前に3ヶ月だけいた場所だ。
憶えているだろうか。
車に酔うことも無く到着。
でも終始、緊張の面持ちである。
車のハッチを開け、クレートを開けてやると、
飛び出してきた。
慌てて飛び降りるのは問題だが、
警戒し過ぎて車から出られないことも有ったのを思えば、
その頃よりずっと良い。
譲渡センターの建物のほうに向かう。
そして、建物の裏のスペースに入る扉の所へ行って、
そこから動かない。
今日は入らないんだよ。
言って聞かせたところで、動かない。
開けてくれるまで動きませんよ、という姿勢である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/4f/e55e1eeb6b6c34b04a91e03122bf9bd1.jpg)
※
なんとか移動して、広い駐車場を散歩する。
譲渡が決まるまで、審査がいくつも有ってたいへんだった。
その一つが、お試しお散歩デートだった。
この駐車場を散歩したことを憶えている。
あの時は、緊張のあまり、尻の穴が少し開きっぱなしだった。
肛門の締まりの無い犬なのか、と思って、ちょっと心配になった。
後々、緊張すると開いちゃうタイプなのだと分かっていった。
今はキュッと絞まったカッコイイ肛門である。好き。
※
広い駐車場の向こうのほうから、こちらを見付けてくれた人がいる。
声をかけて、こっちへ向かって歩いて来てくれる。
譲渡の時にお世話になったBさんだ。
遠目にも分かる。
ウーゴは喜んで近付いて、撫でてもらった。
さっきの様子を話すと、
「いつもお散歩から帰って入るのがあそこなんですよ。」
と教えてくれた。
「憶えてるの!」
と、Bさんも嬉しそうだ。
久しぶりに会っても、職員さんに近付くことができない犬もいるそうだ。
そりゃさびしいだろう。
この後、Nさんにも会って、デレデレと撫でてもらえた。
※
セミナーには20頭近い犬と、その飼い主やスタッフ合わせて人間が40人くらいいた。
ウーゴはあまり臆することも無く、
人に近付き、犬と嗅ぎ合った。
そして、誰しもが
「やさしいお顔ね」と言ってくれた。
思い出した。
引き取ってすぐの頃は、会う人に
「凛々しいね」
と言われることが多かった。
キリッとしていたと言うより、実は緊張していたのだろう。
2年かけて、飼い主や環境やいろいろな経験に慣れ、
表情がやわらいできたのだと思う。
全国的にも有名な、広島県に在る保護団体だ。
推定生後3ヶ月で保護され、
それから譲渡に至るまで実に4年間を施設で過ごした。
家庭犬として飼えるような感じになるまで、4年もかかってしまったようだ。
何かよほど問題が有ったのだろうか。
しかし、老人ホームのセラピー犬の候補になったことも有る、と聞く。
たしかに、いろんな人に撫でてもらうことは大好きだ。
しかし、私が引き取った当初は、初対面の人にはなかなか懐かず、
逃げてしまった。
追い詰められて撫でてもらっても、カチンコチンに緊張してしまう。
こんな犬がセラピー犬になれるわけもない。
私の家で暮らすようになり、
毎朝、近所のドッグランに通った。
最初に出会った人が辛抱強く接してくれたおかげで、
赤の他人も優しく撫でてくれるということが分かった。
今では初対面の人にも撫で撫でを要求し、
うっとりと目を細め、
手を止めると「もっと」とお手をする。
ツンデレもいいところだ。
※
保護団体の譲渡センターから、
「ビビり犬」のためのセミナーを開催する、という案内が来た。
お世話になった譲渡センターには、また行きたいと思っていた。
自宅から車で1時間半近くかかる。
2年半前に来た時には、1時間ちょっとのところで小声で鳴いて、
そしてゲロを吐いたものだ。
今は車にもだいぶ慣れてきたので、吐かないで済むと思う。
行くことにした。
※
広島の施設で育ち、
それから一時は茅ヶ崎のほうの譲渡センターにもいたことが有るらしい。
あきる野の譲渡センターは、2年半前に3ヶ月だけいた場所だ。
憶えているだろうか。
車に酔うことも無く到着。
でも終始、緊張の面持ちである。
車のハッチを開け、クレートを開けてやると、
飛び出してきた。
慌てて飛び降りるのは問題だが、
警戒し過ぎて車から出られないことも有ったのを思えば、
その頃よりずっと良い。
譲渡センターの建物のほうに向かう。
そして、建物の裏のスペースに入る扉の所へ行って、
そこから動かない。
今日は入らないんだよ。
言って聞かせたところで、動かない。
開けてくれるまで動きませんよ、という姿勢である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/4f/e55e1eeb6b6c34b04a91e03122bf9bd1.jpg)
※
なんとか移動して、広い駐車場を散歩する。
譲渡が決まるまで、審査がいくつも有ってたいへんだった。
その一つが、お試しお散歩デートだった。
この駐車場を散歩したことを憶えている。
あの時は、緊張のあまり、尻の穴が少し開きっぱなしだった。
肛門の締まりの無い犬なのか、と思って、ちょっと心配になった。
後々、緊張すると開いちゃうタイプなのだと分かっていった。
今はキュッと絞まったカッコイイ肛門である。好き。
※
広い駐車場の向こうのほうから、こちらを見付けてくれた人がいる。
声をかけて、こっちへ向かって歩いて来てくれる。
譲渡の時にお世話になったBさんだ。
遠目にも分かる。
ウーゴは喜んで近付いて、撫でてもらった。
さっきの様子を話すと、
「いつもお散歩から帰って入るのがあそこなんですよ。」
と教えてくれた。
「憶えてるの!」
と、Bさんも嬉しそうだ。
久しぶりに会っても、職員さんに近付くことができない犬もいるそうだ。
そりゃさびしいだろう。
この後、Nさんにも会って、デレデレと撫でてもらえた。
※
セミナーには20頭近い犬と、その飼い主やスタッフ合わせて人間が40人くらいいた。
ウーゴはあまり臆することも無く、
人に近付き、犬と嗅ぎ合った。
そして、誰しもが
「やさしいお顔ね」と言ってくれた。
思い出した。
引き取ってすぐの頃は、会う人に
「凛々しいね」
と言われることが多かった。
キリッとしていたと言うより、実は緊張していたのだろう。
2年かけて、飼い主や環境やいろいろな経験に慣れ、
表情がやわらいできたのだと思う。
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