飼い犬ウーゴくんは、施設育ちだ。
保護された時、推定生後3ヶ月だったという。
そして、私が里親として引き取った時、
すでに4歳過ぎだった。
人に飼われるにふさわしい犬になるまで、
4年近くかかったらしい。
※
近付こうとすると、ケージの中に逃げ込もうとする。
ケージの扉を閉めておいて、近付く。
撫でようとして手を伸ばすと、かちんかちんに固まる。
ここまで人に対して緊張する犬の場合、
手を伸ばして撫でようとすると、
我慢できずにガブリとおクチが出てしまう場合が有る。
怖くて咬んじゃうのだ。
だから通常は、手のひらを下にして、
だらりと下げた手の甲を、犬に嗅がせてやる。
やたらと近付かずに、
犬が嗅ぎに来るのを待つ。
しかし、人を恐れる犬のご多分に漏れず、
ウーゴは近付いて差し伸べられた手を嗅ごうとはしなかった。
視線を合わせようとしないのは言うまでも無い。
※
保護団体のスタッフは、
「撫でてください。」と言う。
こんなに緊張している犬を撫でるのは、
私は正直に言うと、怖い。
いつ怒るか分からない。こちらも緊張する。
しかし、ウーゴはただひたすら、かちんかちんなだけだった。
手を伸ばして頭を撫でてやると、かちんかちんなまま撫でられた。
※
実はウーゴは、撫でてもらうのが大好きな犬だったのだ。
これも珍しいのだが、
ウーゴは、頭を撫でられるのが好きだ。
多くの犬は、頭を撫でられるのなんか本当はあんまり好きではない。
耳の後ろをゴシゴシやってもらったりするのがいい。
上から手を差し出して、頭を撫でるようにすると、
スッと引く犬が多い。
このやり方だと触らせない犬のほうが多い。
※
加えて、
ウーゴは、撫でてもらうのは好きだけれど、
距離を詰められるのは嫌いだった。
だから、撫でるためには精一杯に手を伸ばさないとならない。
それはたいへんなので、一歩近付くと、
ウーゴはサッと一歩下がる。
じゃあ撫でられたくないのかと思って手を止めると、
「もっと撫でてくれよ」と、お手をする。
あ、そうなの?じゃあ撫でようか、と近付くと、
サッと下がる。
そんな犬であった。
※
それが今は、デレデレの甘えん坊になっている。
初めて会う人にでも、自分から近付いて行って、
鼻先でツンとして、撫でてもらう。
ウットリと気持ち良さそうに、ずっと撫でてもらう。
人が手を止めると、「もっと」とお手をする。
※
子供は怖い。
特に低学年は、急にバタバタ駆け出したり、
急に大声で叫んだりするので、
怖い。
夕方の散歩は、下校中の低学年に会わないようになるべく時間を選んでいる。
※
早朝のドッグランに、犬を連れた親子がやって来た。
1年生くらいの妹と3年生くらいのお姉ちゃんである。
ウーゴは最初ちょっと緊張した。
しかし、すぐに近付いて行った。
もとより犬を飼っている家の子である。
寄って行けば「かわいい」と撫でてくれる。
ウーゴ、デレデレである。
今までの暮らしの中で「かわいい」という言葉は覚えている。
デレデレ。
良かった。
子供にも撫でてもらえた。
※
路上で夕方に出会う子供に、同様に撫でてもらえるようになるには
まだ時間が掛かるかもしれない。
けれど、こいつは大きな進歩だ。
嬉しい。
保護された時、推定生後3ヶ月だったという。
そして、私が里親として引き取った時、
すでに4歳過ぎだった。
人に飼われるにふさわしい犬になるまで、
4年近くかかったらしい。
※
近付こうとすると、ケージの中に逃げ込もうとする。
ケージの扉を閉めておいて、近付く。
撫でようとして手を伸ばすと、かちんかちんに固まる。
ここまで人に対して緊張する犬の場合、
手を伸ばして撫でようとすると、
我慢できずにガブリとおクチが出てしまう場合が有る。
怖くて咬んじゃうのだ。
だから通常は、手のひらを下にして、
だらりと下げた手の甲を、犬に嗅がせてやる。
やたらと近付かずに、
犬が嗅ぎに来るのを待つ。
しかし、人を恐れる犬のご多分に漏れず、
ウーゴは近付いて差し伸べられた手を嗅ごうとはしなかった。
視線を合わせようとしないのは言うまでも無い。
※
保護団体のスタッフは、
「撫でてください。」と言う。
こんなに緊張している犬を撫でるのは、
私は正直に言うと、怖い。
いつ怒るか分からない。こちらも緊張する。
しかし、ウーゴはただひたすら、かちんかちんなだけだった。
手を伸ばして頭を撫でてやると、かちんかちんなまま撫でられた。
※
実はウーゴは、撫でてもらうのが大好きな犬だったのだ。
これも珍しいのだが、
ウーゴは、頭を撫でられるのが好きだ。
多くの犬は、頭を撫でられるのなんか本当はあんまり好きではない。
耳の後ろをゴシゴシやってもらったりするのがいい。
上から手を差し出して、頭を撫でるようにすると、
スッと引く犬が多い。
このやり方だと触らせない犬のほうが多い。
※
加えて、
ウーゴは、撫でてもらうのは好きだけれど、
距離を詰められるのは嫌いだった。
だから、撫でるためには精一杯に手を伸ばさないとならない。
それはたいへんなので、一歩近付くと、
ウーゴはサッと一歩下がる。
じゃあ撫でられたくないのかと思って手を止めると、
「もっと撫でてくれよ」と、お手をする。
あ、そうなの?じゃあ撫でようか、と近付くと、
サッと下がる。
そんな犬であった。
※
それが今は、デレデレの甘えん坊になっている。
初めて会う人にでも、自分から近付いて行って、
鼻先でツンとして、撫でてもらう。
ウットリと気持ち良さそうに、ずっと撫でてもらう。
人が手を止めると、「もっと」とお手をする。
※
子供は怖い。
特に低学年は、急にバタバタ駆け出したり、
急に大声で叫んだりするので、
怖い。
夕方の散歩は、下校中の低学年に会わないようになるべく時間を選んでいる。
※
早朝のドッグランに、犬を連れた親子がやって来た。
1年生くらいの妹と3年生くらいのお姉ちゃんである。
ウーゴは最初ちょっと緊張した。
しかし、すぐに近付いて行った。
もとより犬を飼っている家の子である。
寄って行けば「かわいい」と撫でてくれる。
ウーゴ、デレデレである。
今までの暮らしの中で「かわいい」という言葉は覚えている。
デレデレ。
良かった。
子供にも撫でてもらえた。
※
路上で夕方に出会う子供に、同様に撫でてもらえるようになるには
まだ時間が掛かるかもしれない。
けれど、こいつは大きな進歩だ。
嬉しい。
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