[口上] ご安心ください。
私が「戦争」と書いたら、それは雑草との戦いのことを意味するのです。
毎年この時期になると繰り広げられるのです。
今年はすでに、芹と蕗に食ってかかり、
烏ノ豌豆は食うには小さい、
青浮草を掬っては投げ、
スノードロップの球根を掘り起こしてはゴミに出し、
花韮の小さな球根も見落とすことなく拾い集め、
カタバミとの戦いは後に十年戦争と呼ばれることであろう。いや三十年かも
そしてムカゴから育ててみたらオニドコロだったイモ残念。
前回はヤブカラシやドクダミなど、根茎が本体である輩は手強いけれど、
こんな細くて小さいのは見逃してしまうぞ、という話を書いた。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5512c6e23e256e7111e82f2b59f21252
書きながらも、これはきっと根茎ではなかろう、と思っていた。
何かの根っこが切れたものではないか。
しかし、その時そこいらに親株らしき草は無かった。
もしかすると、何日か前に親株だけ引っこ抜いて、
その根が切れて土の中に残ったものかもしれない。
根茎ではないにしろ、こんな小ぃこいもんは見逃してしまうし、
篩の目もかいくぐる。
取り除きようが無いことには変わりない。
地下茎は丹念に取り除かないとまた生えてきてしまうが、
ただの根っこは土に残したほうが良い。
そう考えていたが、こんなふうに残った根っこに成長点が有ったら
キリが無い。
とほほ
※
正体が分かった。
ヒメジョオンである。
春に地を這うように低い葉が数枚出て、
この頃になるとグイグイ縦に伸びて、あっという間に花を付ける。
よく似た草に、ハルジオンが有る。
よく似た草によく似た名前を付けるな迷惑な。と思うが、
ヒメジョオンは姫女苑、ハルジオンは春紫苑と、
言葉としてまるで成り立ちが違う。
でも結果的に紛らわしい。
区別のポイントを調べてみた。
・ハルジオンの花は4-6月、ヒメジョオンの花は5-9月。って
日本のどこでの話なんだ。
まあ、ハルジオンのほうが早いけれど、初夏の頃はどっちも咲いていて紛らわしいということか。
・ハルジオンの蕾はうなだれる、ヒメジョオンの蕾はうなだれないものも有る。
つまり、うなだれていないならヒメジョオンと分かるけれど、
うなだれているものはどっちか分からんということか。
・ハルジオンの花は白~ピンク、ヒメジョオンの花は白のみ。
ピンクならハルジオンと判別できるが、白いのは決めらんないということか。
・ハルジオンの花びらは細い、ヒメジョオンの花びらは細いヘラ型。
いつも思うけれど、「どちらも〇〇だけれど、こっちのほうが更に〇〇」という区別は
同時に並べて見ないと分からない。
・ハルジオンの茎は中空、ヒメジョオンの茎は詰まっているが古い茎だと中空にもなる。
詰まっていれば若いヒメジョオンだと分かるけれど、
中空のものはハルジオンか婆姫女苑か分からないということか。
やれやれ。
※
たった数㎝の細いひげ根の切れっぱしから、
数㎜の透明感の有る白い細い根が出ている。
そんなものを発見して、土から雑草を取り除くことは無理だと感じたわけだが、
そのブツが本体に繋がっている状態のものを発見した。
本体は、ヒメジョオンだった。
という現場が写真である。
低い葉の下にワシャワシャと根が出ていて、
その先のほうの途中からあの透明感の有る白いヤツが出ている。
成長度の異なるものが多数見つかった。
もう少し伸びたものだと、先端が赤みがかっている。
根だと思っていたが、芽であった。
ヒメジョオンの茎の根元はたしかに赤みが有る。
その正体がヒメジョオンと分かれば、今度は親株から取っていくことができる。
地上から見つけられるわけだ。
ぐわははは。
※
とかなんとか言っているうちにグングンと草は育つ。
他の場所の手入れもしなければいけない。
一ヶ所を丁寧にやるということは、他の場所はほったらかしということでもある。
毎年そうやってどこかが放置される。
いかーん
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