犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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カメラレンズから脳みそ

2013年01月28日 | からだ
昔々、canonAE-1を使っていた。

デジタル一眼も価格が下がってきた上に、時代はダウンサイジング。
カメラもレンズも軽いとなりゃ、持ち歩きやすいじゃないの。

ここらで久々にカメラが欲しくなっている次第。
けれどカメラの使い方もすっかり忘れている。
そこで、『カメラの仕組み』ってな本を読むところから始めている。
デジタルになって、銀塩カメラとは違ったことも出てきているしね。

カメラの仕組みを読みながら、つくづく人間(/動物)の体ってよくできている
とあらためて思う。

カメラはレンズを通して光を集める。
ところが、色の種類によって光は速さが異なるせいで、
いろんな色が同じ点に集まらない。
一つの物をレンズを通して写しても、輪郭に色のにじみができてしまうのだ。

そこで、複数のレンズを組み合わせて、この色のズレを修正する。

色だけでなく、他にも様々な軸に対して、形のズレが出るが
これもまたレンズの組み合わせで修正している。
レンズの形状も凸レンズだの凹レンズだの非球面レンズだの
表面をコーティングしているものだの、いろいろだ。

すごい。
レンズ技術もすごいが、
こんなこと一切やらずに目玉一個でちゃんと見られる体ってすごい。

もちろん、目玉の仕組みも、解剖学的に見るとえらく複雑だ。
だがしかし、このサイズで複雑な機構をまとめている。
もっとちっこい動物の目玉の小ささや神経の細さを思うと、
生き物の精巧さに驚くばかりだ。

なんたって、目玉のオートフォーカスは優秀だ。
見たいところを見れば、見た時にはピントは合っている。
コンティニュアスオートフォーカスだ。

しかも、使えば使うほど目に良い。
同じ距離ばかり見ていると、目は疲れて傷む。
遠くを見たり近くを見たりすると、目はいきいきと働く。
カメラをコンティニュアスオートフォーカスで使っていたら、
すぐに電池切れちゃう。

意識のズーム機能も優れている。
見よう、と思って遠くの一点を見ると、そこだけを細かく見ることができる。
まるで望遠ズームのようだ。

なおかつ、視野の中で何かが動けば、パッとそこにフォーカスを移すこともできる。
カメラの望遠ズームだったら、狙ったところ以外はボケボケでこんな芸当はできない。

多機能かつ高機能で小型・軽量。
目玉万歳。


もちろん老眼などになると最短撮影距離が伸びたり、オートフォーカスが遅くなったり
することはある。
けれど持って生まれたなら、大事に長く使い続けたいもの。
途中に書いたように、体は動かすほどによく生きる。
ほらほら、PCのモニターでこれだけ読んだ後は、遠くを見てくださいね。

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