犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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インドのミスターカレー

2022年06月28日 | 梵語入門
[あらまあ] またやっちまった。
「後でアップロードしよう」と思って、ビールを飲み始めて、
あっさり忘れて寝てしまった。
おはようございます。

[あらまし] 5年あまり前から、サンスクリットを勉強し始めた。
しかし独習ではどうにもならない部分が有り、探し求めた結果、
東大仏教青年会というところで講座が催されているのを見付けた。
初級講座を受講した。

その後、コロナの世になり、オンライン講座が始まった。
その中で、中級講座が開講された。
学びの量が飛躍的に増えた。

今年度から、上級もオンライン講座が始まった。
そこで、インド古典の詩聖カーリダーサの作品『雲の使者』を読むという。
これは、私が初級を終えた頃に読もうとしたが、歯が立たず挫折した作品だ。

渡りに舟。
私にオンライン講座。
助かるよ。



インドの古典作品は、他の古典籍にも言えることだが、
今はインターネット上で読むことができる。
以前だったら古典籍しかも外国のものなど、そこいらで売っているものではなく、
大学の研究室に関わっていなければとても学びにくいものだった。

今はクラウドにアクセスできれば、自由に学べる。
人類は数千年の間に積み重ね蓄えてきた知恵を、
今やっと共有できるようになってきたのだ。
と、何やら規模雄大なる感慨にもふけるっつうものよ。

サンスクリットの古典を私はここでよく閲覧している。
https://archive.org/



サンスクリット上級講座の先生が、ご自分の本をコピーして受講者に配布してくださる。
「これはね、M. R. カレーってまあけっこう有名な人の注釈書でね。」
受講生たちは、そんなら同じ本を手に入れたい、と思う。私も思う。

上述のサイトで探したが、どうもうまく見付からない。

ネット検索してみる。
先生は「カレー」の「カ」にアクセントを置いていた。
何人で、どういう綴りの名前なのだろう。
分からない。

サンスクリットの研究は、19世紀のイギリスとドイツに多い。
また、インドは英国の植民地となっていたので、
英国資本によって出版も盛んであった。

イギリス人に「カレー」って苗字が有るのだろうか。
有ればどういう綴りなんだろう。
まさかcurryでもなかろうし。
と、ちょっと調べるが、分からない。

いっそカタカナで検索するか。

「MRカレー インド」というキーワードで検索。

・・・
大失敗であるよ。

検索結果は、
「ミスター〇〇」という店名のインドカレー屋ばかりが並んだ。

そりゃそうだよね・・・



それから2ヶ月近く経って、やっと
M. R. Kaleという名のサンスクリット研究者だということを知った。
1894年に書いた『A Higher Sanskrit Grammer』は
今ではkindle書籍にもなっており、手に入りやすくなっている。

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