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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

母の日に寄せて

2014年05月11日 | 自画自賛

老母81歳は、毎日くっきりした夢を見ると言う。

その夢に、毎日おかあさまが出てくるのだそうな。


母のおかあさま、私のばあばは、75歳で亡くなっている。
母は44歳、私は8歳だった。
晩年はノイローゼだった。
今ならうつ病という診断になったのかもしれない。

最期の年に、大阪の伯母の家のばあばに会って、
家に帰って来てから、私は泣いたのを憶えている。
ばあばじゃない。ばあばじゃない。

いつものような、楽しい時間ではなかったのだろう。
東京に帰ってきて、玄関に入ったところで泣くなんて、いじらしい。


母は軽いパーキンソン病があり、動きが遅い、というのが
本人はひどく気に病んでいる。
緊張するほどに症状は強く出るものなので、気に病んだり
焦ったりするとかえってよろしくない。
しかし、くよくよ考える性格なので、悪循環にはまる。

何かの時間が迫ってくると、
母親ゆずりの、広いのんびりした眉間だというのに、(私も受け継いでいる)
そんな眉間に皺を寄せ、目はもう周りを見ていない。

そんなに慌てる必要は無い、いっぺん深呼吸して、顔の力抜いて。
言っても、もともと呼吸が浅い。深呼吸がへたくそだ。


「おかあさまに、そんなに怖い顔しないで、って言ってたのを
思い出したわ。」と言う。
いつ頃かたずねたら、晩年だという。

幼い私は、そうは言えなかったのだろう。
ただ怖く、さびしかったのか。
母もさびしかったろう。


母をおもう、すべての子へ
https://www.youtube.com/watch?v=esGn0F6EedU



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