犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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よぉ彼女

2014年08月12日 | LGB&T
私のセクシュアリティについて知っている友達に
「彼女は」とか「この女は」とかいった代名詞を使われると
ちょいとびっくりするくらいがっかりする。

女じゃないんだってば。
というところだ。
しかし身体的にはどこを切っても女なんだから、
仕方ないのだろう。
がっかりしつつも、あきらめており、
あきらめつつも、友達にはお願いしている。
そう呼ばれると私は気分が悪いのだ、と伝えるようにしている。

「女」はともかく、「彼女」なんて言葉は翻訳語であって
そもそも日本語にそんな言葉無いんだから、わざわざ使うことないだろ
と思う。

この点、ヨーロッパ語圏のトランスジェンダーは苦労がひとつ多いと思う。
英語で言えば、男性の代名詞はhe、女性の代名詞はsheと
これはもう、決まっている。
中間のよくわかんない性の人を指す代名詞なんて無いのだ。
どちらかで呼ばれる。

私の場合、完全に女性で生まれたものの、女性という自認は無く、
かと言って、男性になりたいわけではない。
男性になりたい人は、男性ホルモンの投与をしたり、
性器の手術をしたりする。
私は男になりたいとは思わないので、ホルモンもオペも求めない。

なぜ男になりたいと思わないのか、
まったくなりたいと思わないのか、
今まで一度もなりたいと思ったことはないのか、
など、詳しくはまた後々書いていくつもりだ。

ホルモン投与をするだけでも、見た目は男性になる。
自認だけでなく、外見から他者にもトランスした性に見えることを、
パスする、と言う。
私の場合、パスしたい気が無いから、女性に見えるので、
女性の代名詞で呼ばれる。
けれど、自認としては女性ではないので、女性の代名詞で呼ばれると
とても居心地が悪い。
取り扱いの厄介なシロモノだと、自分でも思う。

男は男であり、女は女である中にも、個人差は大きくある。
ましてや、男でも女でもないトランスジェンダーの個人差はとても大きい。
男と女の境界線は、線というより、だだっ広い面だ。
私はその辺境地帯にポツンといる点でしかない。

私自身のことを書くことで、それを読んだ人が
へえ、そんな人もいるんだ、
と思い、振り返って自分の身の周りに実はそんな人がけっこう
ひっそり暮らしているのに気付いてもらえたら、
こんな嬉しいことはない。と思って書いている。

毎度しつこいようだが、上にも書いたような理由で、
私はほんの一例でしかない。
私の性質や経験はトランスジェンダーを代表するものではない。

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の
人権を、虹の色に象徴させる。

文字通り、人それぞれ、色々だ。

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